お見舞いと仮報告

2011年03月12日 | Weblog
 わたしたちのかけがえのない国土を襲った大震災について、すべてのかたに、こころからお見舞いを申しあげます。

 わたしの安否について、たくさんの問い合わせをいただいています。ご心配いただいていることに、深く感謝します。

 独研(独立総合研究所)に物的な小被害はありましたが、人的被害はありません。
 家族、社員、いずれも無事です。


▼わたしは、地震発生時、東京から姫路(兵庫県)に向かう新幹線車中にいました。
 腸閉塞で日赤医療センターに入院中ですが、順調に急回復しています。
 信頼する清廉な知友のために、あらかじめ開催の決まっていた講演会に向けて、医師団による外泊許可のもと、東海道新幹線に乗りました。

 そして静岡県の安倍川を渡りきろうとするあたりで、地震により停止。
 すくなくとも何時間か車内にとどまることを覚悟し、講演会に迷惑をかけることも懸念しましたが、その新幹線がぎりぎり動ける位置まで西に近づいていたために、「動く新幹線の最後の一本」となり、最終的にはわずか9分の遅れで姫路に到着しました。
 そして、まずは講演会を予定通りに遂行しました。そのあいだ、同行の青山千春博士が、独研の自然科学部長として、多様な情報収集や連絡、対処に取り組み、そのあと車で大阪に送っていただく途中に、その結果を聞きつつ判断するなどして、大阪のホテルに入りました。
 この時点で東京に戻る手段はありませんし、大阪で、これもあらかじめ決まっていた予定(番組収録。関西テレビではありません)の責任がありました。


▼ゆうべは、さまざまな困難と責務のなかで徹夜されたかたが、全国で無数にいらっしゃると思います。
 わたしも徹夜して、情報の収集と、民間人ながら、できる限りの被害軽減協力をおこなっています。
 原子力発電所について問い合わせもいただいています。わたしはかねて、原子炉が自動停止しても、冷却ができなければ炉内の熱(核種の放射性崩壊によって生じる熱)によって深刻な事態に立ち至ると、12年にわたって電力事業者、および政府に対し自民、民主の政権を問わず問題提起してきました。これは主としてテロやサボタージュといった人的攻撃における懸念として、問題を提起してきたのですが、地震でも同じ懸念があることが、きわめて残念ながら実証されたことになります。
 まずは地域住民を護ることに加え、今後のためにも、徹底的にフェアな情報を集めねばなりません。
 現状について、安易なことは申せませんが、原則的には、放射性物質の放出は、自然災害、事故、ヒューマンエラー、テロ・サボタージュによって突発的に起きる場合と、今回のように自然災害に対応しつつコントロールして行う場合とでは、まったく異なるということがいま現在は、何より大切です。
 すなわち、放射性物質を放出する際に重層フィルターを正常に作動させ、放射線量を、自然界に実は常に存在している放射線量の範囲内にとどめることが何より重要です。
 放射性物質は、原発から外へ出たことそのものよりも、ほんとうは、あくまでその量、放射線量が問題です。放射線は常に、空からも大地からもわたしたちに当たっているのですから。
 量を抑えることができるかどうか、いまその瀬戸際の勝負です。


▼先ほど、テレビ局がすべて予定通りに行いたいということを決めました(ただし驚くべき無責任として担当者から連絡なし。朝8時までに最終決定を連絡しますと、昨夜に言っておきながら、まったく連絡なし。関東や東北と違って、連絡手段に困っているのじゃない。単なる無責任。だから局名は記しません。もう一度言いますが、関テレではありません。関テレでこんなことを経験したことはないし、これからもないでしょう)。
 そこで、その責任を果たして、飛行機が無事に飛んでいれば帰京し、公私ともに必要な対処をしたあとに、日赤医療センターに戻ります。

 入院を続けているのは、主として食事の管理のためです。といっても、ふうつの食事はまだまだできないので、大量の点滴で補っているわけです。
 昨日の講演でも、正直、空腹でふらふらしました。痛みは幸い、ほぼありません。
 すべて医師団のアドバイスと許可のもとに、病院から仕事に出て、また病院に戻っています。
 大震災への対処も、病院をベース(拠点)に取り組みます。


 とりあえず、ご報告しました。
 みなさん、これからも、くれぐれもお気を付けて。


追伸
 テレビ朝日の昼の番組(ワイド・スクランブル)のコメント撮りで、竹島を韓国に渡すごとき狂える行動をとった民主党の土肥代議士に対して、怒りをかつてないほど大爆発させました。させてしまいました。
 しかし放送されたかどうか。
 震災の起きる前ですから、震災との関係ではありません。
 ディレクターから3月11日金曜の朝7時過ぎに、「石原慎太郎都知事が急転、出馬することに(その時点で)なりそうなので、そっちを優先するかもしれません」という電話があったからです。
 救国態勢で震災に取り組む。その通りです。断固、正しい。しかし同時に、国土を売り渡すような国会議員が現存する問題を、ないがしろにはできません。
 震災からも、放射能災害からも、外国勢力とその追随者からも、わたしたちの国土、海、空、そして国民、すなわち祖国を護らねばなりません。


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