深い懸念

2014年03月10日 | Weblog
▼ぼくは地上波のテレビをあまり視ませんが、きょう3月10日月曜の民放地上波テレビは、クラシック音楽の作曲をめぐる詐欺事件の話でいっぱいのようです。
 ところが、テレビ朝日の「ワイド・スクランブル」からぼくに、今日の正午からスタジオで生放送に参加してほしいという、すこし意外な要請がありました。
 テーマは、マレーシア航空機が消息を絶った事件です。

 ぼくの本来任務のひとつは、テロリズムの抑止をはじめとする危機管理です。そのぼくに番組参加の要請があるということは、単なる航空機事故ではなく、テロリズムである可能性をテレビ局が考えているということですね。
 すくなくとも、懸念、深い懸念としては、その今回の問題意識は正しいと考えます。


▼事件はマレーシアだけはなく、アメリカのFBI(連邦捜査局)の対テロ部門と、NTSB(国家運輸安全委員会)を含め、各国が捜査・調査に本格的に参画しています。
 いずれも「事故とテロ事件の両面捜査」であり、まだまだ断定は禁物です。
 しかし、テロの恐れも充分に検討せねばなりません。

 背景にあるのは、中国の習近平政権が強化している、独立運動、自立への希求などへの凄まじい弾圧です。
 前述したように、まだ事故なのか、事件なのかも分かりません。
 けれども、弾圧の強化はすでに事実であり、それとこの航空機の悲劇と関係あるかどうかが、重大な焦点です。


▼ただし一方で、中国当局は今、何でもかんでもウイグルやチベットの人々のせいにするプロパガンダも徹底的に行っています。
 冤罪が生じないように、細心の注意を払わねばなりません。

 したがって、申し訳ないですが今回も、ほんとうの詳細は、次回の独立講演会(ここ)と、会員制の東京コンフィデンシャル・レポート(TCR、ここ)のふたつで明らかにすることになると思います。
 独立講演会は事前の申込制で、東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)はクローズドの完全会員制であり、いずれも限定された場だからです。

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