日本は甦る

2013年10月05日 | Weblog


▼いまホノルル時間の5日土曜午前4時21分。
 原稿を書いている窓の外に、まだ夜明けの気配はありません。
 しかし闇の向こうに、気配にもならない光を感じます。
 日本は、そろそろ土曜日も終わろうとする頃ですね。土曜の夜11時21分。
 小説新作の改稿をしばし横に置いて、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポート「東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)」のまずは、草稿を書いています。


▼きのうの8時間に及ぶ議論のなかで、印象深かったことのひとつは、いつの間にか「日本とは何か」という議論にもなったことです。
 このたびアメリカ太平洋軍司令部(PACOM)やアメリカ太平洋艦隊司令部を訪ねて議論した大きな目的は、太平洋における中国軍の野望にいかにフェアに向かい合うかをめぐって、ひとりの民間人らしく、自律して自由に、とことんバトル・トークをすることです。

 それは、ごく自然に、憲法改正を最大の目標とする第二次安倍政権を、最前線のアメリカ軍の頭脳たちが「右翼」と考えるのかどうかを含めて、日本政治をめぐって激しく議論することにもなり、そしてやがて、「日本はアメリカに戦争に負けて民主主義国家になったのではなくて、もともとオリジナルな民主主義を追求してきた」という、ぼくなりのささやかな持論をめぐって、突っ込んで議論することにもなりました。

 そのなかで、たとえばぼくが「天皇陛下におかれては、京都にお帰りをいただき、深い堀と高い塀に護られた武家の砦である皇居から、堀もなく塀もたいへんに低く中が見える御所にお住まいを戻していただくよう、魂から願っている」(原文は英語)と話すと、アメリカ側は意外なほど強い関心を示し、「そのゴショに行くから、場所と、行き方を教えてくれ」と身を乗り出す人まで現れました。
 同行の独研研究本部・研究員の持っていたメモ用紙を借りて、ぼくがそれを記すと、大事そうに胸のポケットにしまい込みました。

 彼は実際に京都へ行くと思います。


▼その京都で、帰国後すぐの10月11日金曜に、サイン会をできるのも、なにかのご縁だと感じています。
 アバンティブックセンター京都店は、以前から、ぼくのサイン会を積極的に開いてくれているところです。京都の駅前にありますから、そこからまっすぐ北へ上がっていくと、地下鉄でもタクシーでも、御所まで30分はかかりません。20分前後でもう、御所の低きも低い塀のまえ、世界の皇帝や王のお住まいとしては例外中の例外の現場に立つことができます。

 このアバンティブックセンター京都店で、10月11日金曜の17時から、青山千春博士とともに、みなさんにお会いし、サインだけじゃなく、言葉を短くとも交わし、しっかり握手し、ご希望のかたにはハグすることを、このホノルルの地でも、ずっと考えています。
(アバンティブックセンター京都店はここです。フェイスブックの告知は、ここです)

 その翌日には、大阪のブックファースト梅田店で10月12日土曜の11時から連続サイン会です。またみなさんにお会いできます。
(HPの告知は、ここです)


▼今回、サインをいたし、ぼくなりの座右の銘を記し、そしてあなたの名前をこそ大書する本は、、「海と女とメタンハイドレート」、「希望の現場メタンハイドレート」、そして、思いのほかのロングセラーとなっている「ぼくらの祖国」(扶桑社)です。

 これらの書を貫くのは、祖国は甦る、日本が甦ってこそ太平洋にほんとうの平和がある、という信念です。
 太平洋に眠る先人の、すべての魂魄に、やすらぎと、あたらしい栄光のありますように。
 ぼくの血と肉を捧げて、祈ります。




*写真は、ホノルル市内からみた虹です。
 ハワイはご承知の通り、虹がふつうにいつも架かるところです。
 アメリカ太平洋軍司令部(PACOM)の近くでも、地平線から地平線までまったく切れ目のない、完全な半円の虹が架かっていました。

 それにしても、ハワイに来て、海にも何にも触れずに、ずっと仕事というのは、ちと、かなしいかな。
 前は、このオアフ島だけではなくて、さまざまに島をめぐりスキューバ・ダイビングをしていたんですけどね。ライセンスのあるダイバーでもありますから。

 ほんとうはサーフィンしたいなあ。
 窓からみえる、あの波に乗りたい。
 波のうえで風も感じたい。
 ぼくは何より、「するスポーツ」が好きだから。

   

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