恋愛小説「恋花」は、
作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。
高校3年生の淡くてせつない恋物語を描いていきたいと思っています♪
純愛をテーマにしているので年齢関係なく読める恋愛小説になっています。
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第五十話「年の差」
そして昇降口に入るとき
来夏は、私の方を向いてはっきり言った。
「私のほうがずっと昔からずっとたくさん
尊のこと好きだから・・・・
私は、尊のことあきらめないから。
それにMS.MISAKIは、来年卒業しちゃうしね~♪」
すべてのその場にいた人間がギクリとして立ち止まり
その場の温度が急に下がる。
長崎君は、さらに困った顔になり、申し訳なさそうに
私を見る。
でも、それは事実だし、彼女の気持ちは彼女のもので
誰にも謝られる必要のないことであることもわかっている。
「じゃ・・・
星波、今夜も塾まで迎えに行くから。」
と庄司君は、今の来夏の言葉を無視するかのように
いつもの輝くような笑顔を向けてから2年生の昇降口に向かう。
ポン
健人の手が、私の頭の上に乗る。
「ほら・・・遅刻するぞ」
それが合図のように
私の金縛りが溶ける。
「ライバル宣言か~」
紫苑が、私の分までため息をついてくれる。
「ってか、そうなんだよね。私達は、今度の3月で卒業しちゃうんだよね。
でも彼女は、まだ、庄司君と・・・・・」
「で・・・バスケ部のマネージャーになるんだって」
「うん。中学もバスケ部だったし、アメリカでもバスケ部だったから
女バスのキャプテンはもったいながっているらしいんだけどね・・・」
「まぁ、美紗ちゃんも柏尾君の彼女って立場上、長崎君の妹には強く言えないだろうし、
庄司君も柏尾君も何も言えないとなると
その子の天下だね~。バスケ部は。」
「うん。」
私も大きく、ため息をついてしまう。
「それに・・松田と香川が、辞めちゃって男子バスケ部マネージャーいなかったから
御の字みたいだね・・」
「うん。健人もそういっていた。」
強力なライバル出現。
それも私よりも若くて
私よりも長い間、庄司君のそばにいられる子。
そして
小さいときから、長崎君にくっついて庄司君のそばにいたから
私とは比べ物にならないくらいの
庄司君との歴史がある子・・・・・
「どうしよう紫苑・・・」
「庄司君を信じるしかないよ。」
下をうつむくと
ぎゅっと握り締めた手の甲に
ひとつ、ふたつと涙のしずくが
零れ落ちた。
~第五十一話「受験生」につづく~
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そして昇降口に入るとき
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その場の温度が急に下がる。
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でも、それは事実だし、彼女の気持ちは彼女のもので
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星波、今夜も塾まで迎えに行くから。」
と庄司君は、今の来夏の言葉を無視するかのように
いつもの輝くような笑顔を向けてから2年生の昇降口に向かう。
ポン
健人の手が、私の頭の上に乗る。
「ほら・・・遅刻するぞ」
それが合図のように
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「ライバル宣言か~」
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「ってか、そうなんだよね。私達は、今度の3月で卒業しちゃうんだよね。
でも彼女は、まだ、庄司君と・・・・・」
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「うん。中学もバスケ部だったし、アメリカでもバスケ部だったから
女バスのキャプテンはもったいながっているらしいんだけどね・・・」
「まぁ、美紗ちゃんも柏尾君の彼女って立場上、長崎君の妹には強く言えないだろうし、
庄司君も柏尾君も何も言えないとなると
その子の天下だね~。バスケ部は。」
「うん。」
私も大きく、ため息をついてしまう。
「それに・・松田と香川が、辞めちゃって男子バスケ部マネージャーいなかったから
御の字みたいだね・・」
「うん。健人もそういっていた。」
強力なライバル出現。
それも私よりも若くて
私よりも長い間、庄司君のそばにいられる子。
そして
小さいときから、長崎君にくっついて庄司君のそばにいたから
私とは比べ物にならないくらいの
庄司君との歴史がある子・・・・・
「どうしよう紫苑・・・」
「庄司君を信じるしかないよ。」
下をうつむくと
ぎゅっと握り締めた手の甲に
ひとつ、ふたつと涙のしずくが
零れ落ちた。
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