詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

第二十章「黒いタオル」人間の狂気と狂喜 愛憎物語「白と黒」

2012年03月22日 | 愛憎物語「白と黒」
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本著書は、作者のオリジナルフィクションであり、登場する人物及び団体名は実在するものと全く関係ありません。

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第二十章「黒いタオル」

俺は、早くこの悪夢がまた覚めてくれるのを待っていた。
悪夢が覚めれば再び天使のような瑠璃の笑顔が俺を迎えてくれる・・・・・

なのに、頭痛はひどくなり、めまいや吐き気もおさまらず
夢は一向に覚めそうもなかった。

雄喜の通報でかけつけた警察官たちが、俺の部屋をところせましと歩き回っている。
先に雄喜から情報を聞いていたのだろう。
捜査令状はすでにとってあったようだ。

探しても見つかるはず無いのに・・・・・
瑠璃は永遠に俺のものなんだから・・・・・


そうあれは、俺が小学生のときだった。
その1ヶ月くらい、夫婦喧嘩ばかりしていて機嫌の悪かった父親が、珍しく早く帰っていた。
学校から帰り、いつものように持っていた鍵を開けて家に入ると
父親は、風呂場から出てきたところだった。

「お風呂はいっていたの?」
と聞くと
「まぁな。」
と言った父親の髪はぬれてなかった。

そしてその日から、母親の姿は見えなくなった。

親戚の話だと母親は、父親の会社の同僚と浮気をしていたらしい。
その男とかけおちをしたという話を大きくなってから聞いた。

高校生のとき、それを俺は、物置の奥からみつけた。
刃先には真っ黒なしみがたくさんついていた電動ノコギリを
そののこぎりをつつんであったバスタオルには血だったであろう黒い液体でこう書いてあった
「裏切り者には制裁を・・・」


「最終章」へつづく~




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