カノケンブログ

ここの調整。


マスターギアのクリアランス調整ですね。

最近ではステンレス製2枚で¥300円…
とか高い物も出回ったりしてますが、その事の必要性やメリットを書いた記事は皆無、説明書すら入っていません。
無責任な販売に 仕方ないので僕の経験の中から学んだ話をしてみます。

絶対に必要か………?
と言われれば、
「必要無い。」
です。
ただ、自分でマスターギアを交換した場合、再調整は必要です。
再調整し、前と同じで大丈夫もあれば、ダメな場合もあります。

そこそこが一番良い。
世の中には その様な場合が沢山あり、マスターギアクリアランス調整もその中の1つです。

でも、そこから一歩踏み込む事は、調律と言う意味でのチューニング。
売ってるパーツを何でも取り付け、はいチューンドリールの出来上がり。
結局、何がしたいのか訳の分からないリールとは違います。
機械で言えば、より効率を求め本来あるであろう姿に近づけてあげる調律です。

この部分の調律で得られる効果は、巻き取りのスムーズです。
無重力に巻いているかの、滑らかさになります。
あくまでも、各パーツが正常な場合ですが。

メリットとしては、よりクリアランスを積める訳ですので、ギアの暴れが少なくなりピニオンギアとの接触面積が増え若干の巻き上げトルク向上。
接触面積が より点から面に近づく為、ギアが長持ちするなどです。

これは、ベイトリールにも言えます。
ベイトリールにはマスターギアのクリアランス調整が無い為、メインシャフト下に入っている薄いワッシャ。
旧メタだと、薄いワッシャが二枚入っていますが、ここを調整します。
シャフトのブレを狭く、暴れを少なくする事でローラークラッチに掛かる負担を低減出来、より自然に垂直に近く動く為、滑らかになります。

デメリットとすれば、ギア間の隙間を狭くするので、グリスがより早く排除されグリス切れも起こしやすくなり、グリスアップや日常メンテのサイクルも短くなります。
また、砂や異物を噛んだ場合、パーツへのダメージも大きくなる為、よりシビアな取り扱いが必要になります。

ただ、前途したグリス切れの場合、必ずしも外側に出るだけでは無く、ギアの内側に溜まるグリスもあります。
日常メンテでオイルをさせば、ここのグリスにもオイルが回り薄まり またギア部に溶け出しギアに回ります。
これは僕が日常、オイルだけのメンテのヤバさを訴える事につながります。
オイルが多くなりすぎると、外装がベタベタするだけでは無く、
ここのグリスまで溶かしすぎてしまいギアに吸着しる以前に流れて行ってしまいます。
その割合が難しい為、ダイワグリスを粘度の高いオイルだと思い使用して下さい……と言っています。

さて、調整と言えど手を加えてしまう事は事実であり、その為に失う物もあります。

良い点、悪い点が分かった上でどっちの道を行くか…
どちらを望むか…?

それは自由です。

リール分解ライフを楽しみましょうね。

コメント一覧

カノケンです。
FP渡辺さんへ…
文章だけで伝えるのは難しいです。
FP渡辺
http://blog.livedoor.jp/rikiyasan3445/
組手の経験的な感覚を非常に分かりやすく書かれています、
「銅ワッシャーをピカールで研磨した」
のを思い出しました。
カノケンです。
オズマさんへ…
どんなに凄いチューニングであっても最後は使う側の知識やキャパ、腕です。
道具だけに頼らない事が大切です。
オズマ
賛成。
クルマの昔流行したチューニングにそっくりですね。
やりすぎは壊れる。究極はノーマル。
4AGEというエンジンも,いまではチューンでなく,
僕の世代のブラックヘッドのOHが推奨されている
ようです。要はそれでも十分速いし,
燃費もわるくないということで。

ルアーでも,スピナベブレードチューンは
結構面白く,絶妙なアンバランスが
よい釣果を生むときとそうでないときがある。
現場で叩いて調整することもあります。

「道具いじり」に対しては,小道具から
大道具まで,本当にいろいろな道がありますね。

やはりプロ言葉の重みは違います!
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