博物館浴（東京国立博物館「運慶」）

　東京国立博物館平成館では、11月26日まで「運慶」展が開催されている。






　日本の仏教美術の中で、運慶が手がけた仏像22体が展示されている。そして、運慶の父・康慶、息子の湛慶・康弁の作品も展示されている。

　運慶が活躍したのは平安から鎌倉、貴族から武士へと政権が引き継がれていく中で、その作風は、武士のように勇ましい顔立ち、腰のひねり、躍動感のある作品である。みるからに、1185年ころが作風の転機かもしれない。貴族から武士へ、ということがよく分かる。


　第1章　運慶を生んだ系譜ー康慶から運慶へ
　
　第2章　運慶の彫刻ーその独創性

　第3章　運慶風の展開ー運慶の息子と周辺の仏師


　同時期、本館14室で、「運慶の後継者たち―康円と善派を中心に」も開催されている。








　鑑賞後、本館1階のテラスから庭を眺めた。