泉心堂治療院

せんしんどうちりょういん

治癒力そして生命力

2009年12月30日 | Weblog
わたしの祖父は3月初めに心臓の発作で倒れ、

数日の入院から自宅療養に切り換えて、3週間ほどで再度の発作で亡くなりました。

わたしも亡くなる一週間前まで2週連続して定休日には実家に帰り、

発作で倒れた際に捻挫した祖父の足首を治療したのですが、

もう先は長くないであろう祖父に少しでも喜んでもらえればと思って治療をしただけにもかかわらず、

祖父の足首は治療のたびに着実に回復していて、

人間の治癒力、生命力の奥深さに驚嘆し、頭の下がる思いがいたしました。

亡くなる数日前には小~中程度の心臓発作を繰り返し、自らも死を悟っていた祖父。

しかし、その身体、細胞の一つ一つに至るまでは、死ぬその瞬間まで生きようとしているのですね。

最後にそんなことを学ばせてもらった別れでした。

針の話

2009年12月22日 | Weblog
針治療に用いる針は、治療を受ける方の状態や、

針を打つ場所などによって太さを使い分けています。

針のサイズは日本では、1番、2番と呼ばれ、数字が大きくなればなるほど太いものになります。

1番の針は直径0.16mm。

そして番数は0.02mmごとに大きくなります。

当院では0番(0.14mm)~3番(0.20mm)までを主に用いています。

ちなみに、世界一細い注射針、通称「痛くない注射針」の先端は0.20mmだそうです。


ところで、0.02mmの違いと言っても一般の方にはその違いが分かりにくいかもしれません。

しかし、実際に使っていると、、0.14mmと0.16mmの差でも結構違いはありますし、

0.14mmの針と0.20mmの針では全然違う刺し心地に感じます。

0.14mmの針では慎重に扱わなければ針がしなってしまうのに対して、

0.20mmの針では、針がブスブスと入って行ってしまう感じになります。

それでも、初心者の頃は0.20mmの針を刺すことすらやっとですので、

細い針を扱うには更に訓練を積む必要があります。

治療の際も、その0.02mmの差も考慮しながら用いる針を選んでおります。



台湾の冬

2009年12月12日 | Weblog
台湾にも冬はあります。

寒いときは結構冷え込みます。

それでもわたしの住む東京よりはまだましなのですけど、

台湾は冬でも暖かいなどと思っていると、思わぬしっぺ返しを食らうことになります。

最も寒い時期では台北あたりでは最低気温が10度を下回りますので、コートなどの防寒着は必要です。

わたしも台湾に留学する時は、台湾に冬なんてないと思っていたので、

せいぜい日本の秋の服で十分だろうと高をくくっておりました。

しかし、12月も中頃を過ぎると寒くてあわてて日本からコートを送ってもらった記憶があります。

それより、台湾の冬で困ったことがいくつかありました。

まず、建物が夏向きに作られているのか、底冷えがきついです。

そして、ほとんどの場所で暖房がないです。

更に、空気がよどむからと言って窓を完全に閉めようとしません。

防寒よりも換気が優先されます。

お風呂もシャワーのみなので、あたたまりたくても物足りないのです。

ですから、風邪をひきかけた時などはとても困りました。

部屋をあたたくすることも、お風呂に入ってあたたまることもできず、

こじらせてしまうことも度々でした。






三国志

2009年12月03日 | Weblog
有名な三国志の「赤壁の戦い」を描いた

映画「レッドクリフ」をDVDで見ました。


ところで、この映画の中の登場人物が気絶するシーンで、

周りにいた人が気絶した人の鼻の下を指で押さえいるのに気付いた方はおりますか?


実は鼻の下には「人中」というツボがあって、

昔から意識を失った人の気付けのツボとして伝わっているものです。

幸いにも、私はこのツボを使うような機会に遭遇したことはありませんが・・・