2023年の卯年を迎えました。
今年、私は4回目の年男です。
30年前の春、私は高校を卒業し、針灸の道を歩み始めました。
振り返ってみれば、生活のためもあるとはいえ
自分の性格で一つの物事をこんなに長く続けてこられたのは
奇跡としか言いようがありません。
私は48年前の卯年に誕生し、36年前の卯年に中学校に入学しました。
24年前の卯年は台湾での留学生活をスタートさせました。
12年前の卯年には東日本大震災が発生しました。
これまでを振り返ってみると、卯年には転機となる出来事が多かったような気がします。
とにかく今年こそは平穏無事に過ごしたいものです。
・・・とはいってもコロナ禍はまもなく4年目に突入し、ウクライナの戦争も年を越し、
昨年から不穏な雰囲気が世界全体を覆い続け、日本にも様々な影響を与えています。
そのような状況で今後自分はどのようにすべきなのか⁇
小さな小さな治療院を経営する立場とはいえ、巡る思いは尽きません。
そういえば、以前にお笑い芸人・ダンディ坂野さんのインタビュー記事を読みました。
そこで印象に残ったのは「変わらないための努力」を意識されていることです。
ご本人曰く「僕にとっての向上心とは一定を保つこと」
でも、そのために大金を投ずるとか大掛かりなことをするのではなく、
自分でできる範囲の事を継続して実践されているようです。
つまりは「見えない努力・さりげない努力」です。
彼はこうも言っています「これくらいでいいやっていう気持ちでやっていると、質が下がっていく」
恐らく、多くの人はたまにテレビなどのメディアで彼を見かけても
「相変わらずだな~」と思う程度なのだと思います。
しかし、何年経っても「相変わらずだな~」と思ってもらえるには、
妥協していてはダメなのですね。
「変わらないための努力」
これが次の年男(還暦)を迎えるまでの私のキーワードになるような気がします。
もちろん、変わらないこととマンネリ化は違います。
「あの先生に頼めば何とかしてくれる」
その信頼感・安心感に変わらず応え続けるためには、
成長という変化を続ける努力が求められます。
例えば、10年前に腰痛の施術を受けて良くなった人が、
再び腰痛になって来院されたとします。
ご本人にとって、私は10年前に腰痛を良くしてくれた先生です。
しかし、同じ腰痛であっても、10年前と現在では状態が違うかもしれません。
10年経てば体はそれだけ老化するし、
女性ならば妊娠出産や更年期などを経れば身体の状況が変化するなど、
様々な条件が重なって10年前よりも難しくなっているかもしれません。
それでも10年前と同じく信頼に応え、安心してもらうことができなければ
期待を裏切ってしまうことになります。
そして、10年前と全く同じことをやっていたのでは、
「今」の期待に応えることができない可能性があります。
そうならないよう、常に次の10年後に備えてコツコツと努力を積み重ね
成長という変化を続ける必要があるのです。
信頼感・安心感という根本的なものを変えないための変化。
そのためにやるべきことを模索し続けたいと思っております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!!