まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

アクティブ(平和、デジパチ)

2015-11-19 18:37:13 | 現金機デジパチ




1990年(平成2年)に平和から登場した、オマケチャッカー付きデジパチ「アクティブ」

★旧要件機
★賞球…7&13
★大当り確率…1/270
★最高10ラウンド継続
★出玉…2000~3000個(オマケチャッカーのクギで変動)


赤・緑・黄の大きな7セグ(2ケタ)と、外周のルーレットを組み合わせた、独特なデジタル構造が印象に残る。90年暮れ~91年春に、JR巣鴨駅前の「三益球殿」(閉店)などで打った事がある。


この時期、平和の2ケタデジタルというと、ちょうど、デジタル一発台の「サイクロン」が人気を博していた頃だ(他社では、マルホンのデジパチ「レインボー」も、2ケタデジタル採用)。

本機も、サイクロンを彷彿とさせるデジタルだが、7セグが赤一色だったサイクロンと違って、「赤・緑・黄」の3色デジタルが特徴。それを、緑と赤の「ルーレットランプ」が、グルリと取り囲む。



まず、中央の2ケタデジタルが、派手な音と共に「左→右」の順で止まった後、高速で時計回転を続けるルーレットランプが停止する。

ルーレットは細かく20分割されているが、数字や文字の表記はない。また、ランプは基本的に「緑」で、「3時」と「9時」の当り位置のみ「赤」ランプとなっている(2ヶ所の当り位置には、「ATARI」の表記)。


当時、「数字とルーレット」の組合せでヒットを飾ったのが、三共「フィーバーボルテックスII」。2ケタドットと円盤型ルーレット(数字入り)を採用。強力な保留連チャンも魅力だった。図柄が揃った直後、ドットにメッセージが流れる「5.6秒」(チャンスタイム)にチャッカー入賞させれば、点灯した保留玉が約1/2で連チャンした。

ただ、ボルテックスは、先に外の「ルーレット」が止まり、次に、内側の「デジタル」が停止する。ルーレットと左デジタルが同数字でリーチ、最後に右デジがスロー回転した訳だ。

その為、「折角なら、最後にルーレットが止まる方が面白かった」との批判もあった。

私自身は、リーチが掛かり、右デジが停止直前、スローから「超スロー」に切り替わる一瞬を、むしろ「アツイ」と感じた方だが…。

それはともかく、本機はボルテックスと違って、ルーレットが「一番最後」に止まる構造だった。ルーレットの「視覚効果」がいっそう強調されて、大当りへの期待感を煽った。


なお、本機と同時期に出た、西陣の旧要件デジパチ「スーパールーレット」も、やはり7セグとルーレットを組み合わせた、特徴的なデジタルだった。但し、コチラは中央が1ケタデジタルで、その周りをルーレットが二重に取り囲む。中央デジタル→外側ルーレット→内側ルーレットと停止。さらに、内ルーレットは、赤と緑のランプが交互点滅。内ルーレットがリーチ図柄の位置で停止しても、赤ランプが点灯していないと「ハズレ」となる。




本機は、中央の2ケタデジタルに、赤か緑のゾロ目が出れば、リーチ発生。図柄は数字のみ、赤・緑ともに「0~9」の10通り。つまり、赤も緑も「00~99」のゾロ目でリーチ。リーチパターンは20通り。

赤、緑の図柄が10個づつ(左右ともに20×20)、リーチパターンが20通りだと、リーチ発生率は単純に「1/20」(20/400)となりそうだが、実際は違う。デジタルには、赤と緑の他に「黄色」の数字もあって、黄色は単なる「ハズレ図柄」にすぎない。その為、リーチ確率は「1/27」と少々低めで、なかなか同色ゾロ目にはならない。その分、リーチ時の期待感は大きいが…。


リーチが掛かると、けたたましい効果音と共に、外周ルーレットが速度を落として、時計方向に回転する。この時、ランプは対角の2ヶ所が同時に点灯して、風車の如くクルクル回り続ける。

最終的に、「3時」と「9時」の位置(赤ランプ)でルーレットが止まれば、大当り(2ヶ所が同時に点灯して当る)。先述の通り、当りの位置には、実に判り易く、「ATARI」とローマ字で表記してある(ビデオゲーム機の「ATARI」を思わせた)。


大当り確率は、手元に詳細な解析資料がなく、正確な数値は不明。ただ、当時の攻略誌は、大半が「1/270」としており、当ブログもこの説をとる(「1/256」説もアリ)。

なお、表面上の大当り確率を計算すると、ハズレ図柄も含めた出目パターンが「540通り」あり、リーチの組合せ(赤のゾロ目、緑のゾロ目)は「20通り」。さらに、ルーレットが「ATARI」に止まる確率は「2/20(=1/10)」。よって、表面上の確率は、20/540×1/10=「1/270」となる。

当時は、表面上と内部の確率が同じ台が、少なくなかった(出目カウンターが大当りカウンターを兼ねる場合もあった)。

平和のデジパチも、本機と同じく’90年登場の「舞羅望極II」※「ブラボーセンチュリー」「グリース」は、いずれも「表面確率=内部確率」だった。おそらく、本機の内部確率も、表面上と同じ1/270と思われる。但し、当時としては「辛い」数値なので、今後も調査を続ける。

※舞羅望極IIの確率は、表面上が「1/243」、内部が「1/242.5」と、僅かなズレがある。




大当りすると、盤面下部のメインアタッカーが開放。アタッカーはシンプルな構造で、左右のバー(アーム)が、Vの字にパカッと開く。

アタッカーは10カウントで閉じるが、バーの両端に当った玉が、左右オマケチャッカーに流れるから、プラスアルファの出玉を稼げる。最高10ラウンド継続だが、アタッカーのVゾーン入賞が継続条件の為、途中でパンクする事もあった。

アタッカー開放時間は「約20秒」と短いが、ゲージ構成はオマケに流れ易く、1回交換やLN制のホールでは、2800~3000発の出玉も十分期待できた。

一方、無制限のホール(都内では上野に多かった)では、オマケを露骨にマイナス調整する事も多く、2000発前後しか出ない店(台)もあった。


肝心の「連チャン」についても、やはり解析データ不足で明言はできない。但し、当時ホールで露骨に連チャンしていた印象はなく、そういった雑誌情報も少ないので、「ノーマル機」の線が濃厚であろう。



なお、「パンク」と「連チャン」の関係については、91年当時の必勝ガイド誌に、ある興味深い「読者情報」が寄せられた事がある。

それは、「パンク攻略法」とでもいうべき内容で、大当りの6ラウンド目、アタッカーに一発だけ入れたら(Vゾーン以外)、打ち出しをストップ。

そのままパンクさせると、保留玉の消化時に、センターのデジタルは回り出すが、ルーレットランプは動かず、赤い「ATARI」の位置で止まったままになる。その状態で、左右デジタルがゾロ目になれば、ルーレットが当り位置にあるから、無条件で大当り(ダブル)が来る、というもの。

件の読者は、この方法で、実際に何度も連チャンさせたとのこと。また、同様の報告が、別の読者からも、複数寄せられたいう。


ただ、私自身は、本機でのパンク体験は一度もないし、保留連の経験もない(数珠っぽく、早めに当る事はあったが…)。

上記ネタの真偽については、個人的に今も「謎」だが、「ガセネタ」の可能性も、多分にあろう(マジネタならば、「オリジナル攻略大賞」(オリ攻)受賞で、有名になったハズだ)。



※なお、大変有難いことに、本機の「実機動画」が、現在Youtubeで公開されている(リンクは自重)。「平和、アクティブ」で検索すればヒットするので、興味ある方はご覧頂きたい。