まにあっく懐パチ・懐スロ

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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

サイクロン(平和・一発台)

2011-11-07 13:20:01 | 一発台

平和のデジタル式一発台「サイクロン」。1990年(平成2年)の登場である。


クルーン役物とデジタルとを組み合わせたゲーム性が特徴で、一発台ではあるが、デジパチ・権利モノの要素が強かった。


まず、天下クルーンへ玉を飛び込ませることから始まる。店によって釘調整は違ったが、概してこのクルーンへの入賞は甘い場合が多かった。


当時の一発台では、セイヤやベータなどが、このタイプのクルーンを採用していた。私は、このクルーンを「ヘタな鉄砲、数打ちゃ当たるタイプ」と呼んでいる。


クルーンに入賞した玉が、その下のスタートチャッカーを通ると、盤面中央の二桁デジタルが回転する。デジタルには0~9の数字があり、「33」または「77」になると、デジタル上部の電動チューリップが開放する。


デジタルが揃っても、この電チューへの入賞がないとパンクとなってしまうので、注意が必要だった。ちなみに、デジタルの揃う確率については、解析上は1/50となっている。しかし、当時の実戦データからは、大当り確率が1/50よりも大幅に悪い「1/65」という結果も出ており、また左デジタルに「1」が出現し易い、という傾向も表れていた。これについては、乱数そのものの偏りや、ヤクモノの特性による出目偏りの可能性が示唆されたが、真偽については良く判らない。

 

大当りになると、盤面右側のチューリップが開放して、盤面下部のアタッカーオープンチャッカーへの入賞ルートが出来る。後は右打ちでオープンチャッカーとアタッカーへの入賞を繰り返して、店の設定する予定数に到達するのを待つだけである。

 

必勝ガ〇ド誌の名物編集長・スエイ氏は、自著「パチプロ編集長」の中で、サイクロンについて触れている。大阪の某ホールで、店長公認の「遠隔操作」を行う店があるという話で、実際にスエイさんがサイクロンのシマで、お座り一発大当りを体験している。店長によれば、ハマり過ぎによる客離れを防ぐための「サービス」で遠隔装置を取り入れたという事だが…。

また、ガイド誌では、お笑いネタとしてサイクロンの盤面に描かれた男について「サブリミナル男」という名前を付けていた。何でも、この男の下半身部分にクルーンが付いていた事から、これが「新しく生まれた生命体」を暗示しており、打ち手に一定のサブリミナル効果を与えたらしい…。



当時、私がこの台を打っていたのは1990年~1991年頃、東京・高田馬場の「ダイナム」というホールであった。このサイクロンの背中のシマには、同じ一発台の「メガトロン」(藤商事)が入っていたハズだ。

(営業していた頃の、ダイナム高田馬場店)


この頃のダイナムは、デジパチ、一発台のいずれも客つきが良く、更にハネモノが無制限だったので、多くのファンが詰め掛ける人気店であった。数々のテレビ番組や攻略誌の実戦等でも登場しており、「銀玉親方」こと山崎一夫氏が、ハネモノ「マジックカーペット」の実戦取材をしている所に遭遇したこともある。残念ながら1998年に閉店してしまった。