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(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

エキサイトグランパス2(ニューギン、デジパチ)

2013-07-10 15:23:07 | 現金機デジパチ

1993年(平成5年)にニューギンから登場したデジパチ「エキサイトグランパス2」

 


 

このところ、ニューギンデジパチの紹介が続いている気もするが…まぁ、長くブログをやっていれば、そういう事も有るだろう。個人的にも、ニューギンの台には様々な思い入れがある。

本機は、サッカーJリーグが開幕した1993年に登場。ニューギン本社がある名古屋のホームチームに因んだ「グランパス」が、機種名として採用されたものと思われる。

当時のニューギンは、「ドラムの本家」三共への対抗心が強かったようで、ドラム機に対する強いこだわりを長らく見せていた。

90年代前半(1990~1993年)には、グランドエキサイトG(旧要件機)、エキサイトポーカー、エキサイトカムカムAW(2AW)、回転寿司(港店)、エキサイトビューティー、エキサイトバニー(2)、エキサイトジャック(2,3)、エキサイトフェニックス2、エキサイトバトルといったドラムの名機が、数多く存在した。

 


 

グランパス2の初打ちは、確か大宮駅東口の「セントラルホール」という店だ。授業終わりに高田馬場⇒池袋⇒大宮と乗り継いでプチ遠征した事があり、そこでたまたま遭遇したのが最初の出会いである。その後、同じ東口の「リオ」というホールに入り、鉄火場状態の「CR花満開」のシマを目の当たりにして、カルチャーショックを受けた記憶もある。

余談だが、日本テレビの深夜番組「DAISUKI」のパチンコ企画で、本機が対戦機種になった事がある(94年9月17日放映、ゲスト…堀内孝雄&高山厳)。グランパス2対決では、レギュラーの中山ヒデが単発を1回引いたのみに終わる。なお、ロケ地は台東区・日本堤「パーラー大門(ダイモン)」

 


 

(スペック)

★ドラム機(有効ライン…上・中・下・クロスの5ライン)

★大当り確率…1/248

★賞球…7&9&15

★大当り図柄…7、スイカ、チェリー、BAR、オレンジ、ベル(6種類、30通り)

★最高16ラウンド継続

★平均出玉…約2300個

★確率変動機能搭載
・7の横並び(上、中、下段)で当ると、以後2回大当りするまで小デジタル(ランプ)確率アップ(1/8⇒7/8)
・突入率は3/30=1/10。なお、確変中に7の横並びで当っても、単発とみなされる。
・7の横並びと通常絵柄とでは、リーチサウンドが異なる。

 

★確変終了後、保1での「仕込み連チャン」有り
⇒連チャンは7の横並び(確変)で当る為、確変ループによる大爆裂も可能。

 

★確変中はメイン確率もアップ

表向きは「小デジ確率のみアップ」とされていたが、実際は保留ランプの点灯数に応じて、メイン確率が変動していた。例えば、保留ランプが1つだけ点いた状態では、内部確率が1/16にアップする。一方、単発回しだと1/248のままで確率は不変。また、常に保3点灯をキープすると、小デジの保留数が3個以下の場合、確率0の無抽選状態となる。よって、確変中は保留を2個以上点けない「保1キープ打法」が効率的となる。

 

★確変終了後の保留玉連チャン(保1連)の仕組み

本機の大きな特徴が、確変終了後の保留玉1個目で、再度7の横並びで連チャンし易い点であった。この確変連チャンがうまく繋がれば、ドル箱も一気に積み上がる。

本機には、大当り判定用カウンター(移行範囲は0~247の248コマ、大当り判定値=8)、出目カウンターの他に、「X」「Y」「Z」という3つの内部カウンターが存在する。

カウンターX(移行範囲は0~5の6コマ)は、主にデジタルやランプなどの制御に用いられるが、カウンターY(6~8の3コマ)とカウンターZ(0~2の3コマ)については、当初はプログラム上の存在意義が不明であった。

だが、内部解析を進めたところ、確変終了後の処理として、保1エリアの大当り用データを書き込む部分にYの数値が、出目データを書き込む部分にZの数値が、それぞれ飛び込みで上書きされる事が判明したのだ。存在意義が乏しいはずのカウンターY、Zが、実は保1連チャンを誘発する「主犯」であった。

カウンターYの移行範囲は「6~8」の3コマだが、このうち「8」は大当り判定値「そのもの」である。また、「Z」の移行範囲は「0~2」だが、出目データ上、0,1,2はいずれも「7の横並び」を意味する。

したがって、保1エリアが上書きされた時に、カウンターYが「8」を取っていれば、確変の連チャンが確定する訳だ。すなわち、理論上は1/3(33.3%)で保1連が発生する事になる。

しかし、実際のホールでの確変連チャン率は約15%前後で、上記の約33%という数字は高すぎる気もする。とすれば、確変終了時に「必ず」上書き処理が行われるのではなく、上書きの「条件」が別に存在した可能性もある。

条件については諸説あって、「上書きは必ず行われる」とするもの、「1/2で上書きされる」とするものなどがある。上書き率が1/2だった場合、保1での連チャン率は1/3×1/2で1/6=約16.7%となる。この数値は、かなり実際のデータに近い気もするが…。

 


 

(本機の兄弟機…2機種)
・直系⇒エキサイトグランパス(確率不明、7で当ると保1連チャン)
・傍系⇒エキサイトインカジノ(大当り確率1/240、保連率18.75%の連チャン機)