1999年(平成11年)に奥村から登場したデジパチ「CRフルーツワールドX」
★賞球:6&15
★大当り確率:1/351(確変中は1/88)
★出玉:約2100個(9カウント×16ラウンド)
★確変突入&継続率:1/2(1回ループ、リミッター20回)
★大当り絵柄…全14種類(1~14)…1、3、5、7以外は果物絵柄。右デジタルのみハズレ絵柄(15)あり。
確変絵柄…1、3、5、7、9(ピーチ)、11(リンゴ)、13(パイン)
通常絵柄…2(メロン)、4(イチゴ)、6(ブドウ)、8(チェリー)、10(バナナ)、12(スイカ)、14(レモン)
★兄弟機が多数存在
「CRフルーツワールド2」…CRデジパチ、大当り確率1/337、出玉2100個、確変突入率1/2、1回ループ
「フルーツワールドV」…現金機デジパチ、大当り確率1/216 出玉1800個 1/2で50回時短
「フルーツワールドZ」…現金機デジパチ、大当り確率1/234 出玉2100個 1/2で100回時短
「フルーツワールドFX2」…現金機デジパチ、大当り確率1/250 出玉2100個 絵柄により0~200回の時短
相変わらず「現金機」の記事に偏っているので、たまには「CR機」も取り上げないと…(汗)
当ブログで扱う機種としては新しめだが、既に登場から14年近く経っている。十分「懐パチ」の部類に入るだろう。知名度的に、さほどメジャーとはいえないが…。
果物をモチーフにした液晶デジパチ。液晶の背景には、「CRセブンドーフV」(」豊丸)を思わせる、巨木のキャラクターが構える。巨木の前には蜂がいて、演出に一役買っていた。
ヘソチャッカー両脇には、2つのスルーチャッカーが配されている。ここを通過すると小デジタルが回転。小デジが当選すると(確率9/10)、ヘソの真下にあるミニアタッカーが0.2秒×2回開放する(確変中は1.8秒×2)。 小デジの変動時間は約5秒と短く、確変時のみならず、通常時の回転率アップにも貢献した。
当時、確変継続回数に「最大5回迄」の制限が付いた「リミッター機」(新基準機)の規制が撤廃され、リミッターなしの「新内規機」(99年基準機)が各メーカーから続々と登場。
なお、初の新内規機はSANKYOの「CRフィーバーゼウスSX」。確変突入率1/2の1回ループで、リミッターは222回とほぼ「ノンリミッター」に等しいスペック。大変人気の出た機種なので、ご記憶の方も多いだろう。モーフィングリーチが懐かしい…。
本機は「奥村初の新内規機」として登場。やはり確変突入率1/2の1回ループで、上限20回のリミッターが付いていた。
特筆すべきは、新内規機にも拘らず、従来の5回リミッター機同様、ヘソチャッカーが「6個戻し」になっていた点だ。
当時、新内規機の大半はヘソが「5個戻し」だったので、通常時の「玉持ちの良さ」が本機の大きな特徴になっていた。
但し、その帳尻として、大当り確率が1/351と、当時としては非常に低かった(この時期、一般的な新内規機は、1/320前後が主流)。釘を甘くして当然のスペックだが、通常営業では他機種同様、回りのシブい台も多かった。
ちなみに、同じ頃に出た「ヘソ6個戻し&低確率」の新内規機に、タイヨーエレックの「CRおかっ引き銭形くん」シリーズや「CRかましの金ちゃん2」などがあった。当時通っていた某店の銭形くんは、ハッキリ言って回りが非常に悪く、あれは明らかにボッタ〇リ営業だ。
全体的に見ると、辛めのスペックともいえる本機。しかし、予告やリーチアクションなどの液晶演出は適度に凝っており、確率の低さをカバーする面白さがあった。
(球ちゃんリーチ→後述)
(予告演出…リーチ以上が確定)
・蜂予告…巨木の回りを、蜂がクルリと旋回する。リーチ確定だが、信頼度低。
・ブドウ予告…デジタル始動時、画面をブドウキャラが通過。スーパーリーチ確定。
・ピーチ予告…頬かむり姿のピーチキャラが登場、ブドウの後を追う。100%大当りのプレミア。
(リーチアクション)
・ノーマル…左中テンパイから、右デジタルが普通にスクロール。ほぼ外れるが、ごく稀に当ることアリ。
・Bee2…ノーマル一旦停止後、蜂が巨木をくすぐり、巨木がくしゃみをしてデジタル再始動。信頼度は低いが、蜂予告からだと期待できる(信頼度18.8%)。
・球ちゃん…麦わら帽子を被ったキャラ「球(たま)ちゃん」が上から飛び降りてくる。着地失敗なら期待薄だが、失敗しても当る事アリ。一方、着地に成功した球ちゃんが、スロー回転する右デジタルに看板を投げると(球ちゃんSP)、期待度は一気に上がる(ブドウ予告からの信頼度は26.2%)。
・大猿…巨大なサルが登場、木を揺すってデジタルを止める。1度目は期待できないが、いったんハズレた後、2回目の揺すりアクションに突入すると(大猿SP)、期待度は大幅アップ(予告なしなら、76.5%の信頼度を誇る)。
・全回転…デジタル回転音が変化して、全デジタルが同時に回転する。但し、右デジタルには「ハズレ絵柄」があるので、完全な3つ揃いではない(ロング3周目の「111」からは、全て3つ揃いとなる)。予告アリだと期待できないが、逆に予告ナシなら高信頼度(52.0%)。予告とは別に、全回転時は毛虫が降りてきて、「70%」のように信頼度を表示する。「120%」なら大当たり確定。
(再抽選)
通常絵柄で一旦当った後、確変へ昇格するパターン多し。昇格時は、通常絵柄の下にある確変絵柄が、ポーンと跳ね上がってくる。