月刊オダサガ増刊号

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134 「学校大奥」長池小学校裏物語 13-4 季来子の空手

2014-03-17 07:40:40 | 脚本「ママは名探偵」~「学校大奥」
学校大奥 13-4

美香「きっこ先生、頑張ってください」
マリー「応援しています」

私、新垣季来子は道場の師範に勧められて、久々に空手の大会にやってきました。

黙ってこっそり来るつもりが、優季子にばれて、学校中に言いふらされてしまいました。

光一「お、1回戦の相手は小柄だな」
宗太郎「でも、筋肉すごいよ」

型は続けてたけれど、組手はやってなかったからなあ。稽古一回ではきついかも。

亜希子「きっこ先生、相手は白帯ですよ」
睦子「コテンパンにのしてください」

帯の色だけじゃね、強い初心者だっているし。

おっと、始まった。様子を見ていくか、っていきなり上から蹴り?

下が甘い、足を滑らせてやる。

美香「すごい、相手が倒れちゃった」

とった、マウント。

マリー「え、もう終わり?」
光一「あのまま、続けてたら、相手が病院送りにされる」
宗太郎「それ、見てみたいかも」

光一「散々、放課後の空手でやられてるだろ」
宗太郎「思い出すから、やめとく」

2回戦、大きい、私より大きい、180あるか?

千代子「あら、あの人、きっこ先生より大きいわ」
亜希子「きっこ先生も170センチあるのに」

大きい相手には重心をさげて。

上から正拳が来た、受けずにかわす、重量が違うから受けたら吹っ飛ばされる。

美香「速い」
マリー「相手のパンチが?」
美香「違う、きっこ先生の動きよ」

パワーにはスピードで対抗してやる。隙は?

そこだ、腕を使いすぎ、足元ガラアキ。

宗太郎「やばい、つかまった」
光一「いや、自分から潜っていった」
マリー「あ、相手が倒れた」

横にしてしまえば、高さはもう利点ではない。

とった、マウント。

美香「また勝っちゃった」

どうやら、組手のブランクは思ったほどでもいないわ。稽古で師範相手に3時間は組んだからな。

宗太郎「わあ、外人だ」
光一「いくらなんでも体格差ありすぎだろ?無差別級かよ」

180の次は190?なんなのよ、これ、日本の市民大会でしょ?

マリー「始まった」

いきなり来た、正拳突き、速い、重い、こんなの、一発喰らったらそれで終わりだわ。

亜希子「きっこ先生、逃げて」
睦子「もういいから、降参しましょう」
千代子「降参っていう日本語が通じるといいんですけれど」

強い、大学の選手権だって、こんなに強い人、滅多にいなかったわ。

ふう、防戦一方ではダメね。奇襲をかけるか。

宗太郎「あ、ついに逃げ出した」
光一「そっちは逆ですよ」
マリー「追っかけられてるわ」

美香「そこ」

よし、ここしかない、振り向きざまにショルダーから当たって狭い位置からの突き。よし、効いたぞ。続けて下から蹴り。最後に正拳突き。

光一「ゲゲ、190がふっとんだ」

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