鹿児島随一の繁華街といえる天文館の西側は、オフィスビルが建ち並ぶビジネス街にネオン煌く夜のお店が入り組んでいて、キタの新地を思わせるような界隈。そんな場所にあるJA鹿児島経済連のビルの3階に、このお店があります。駅でいえば鹿児島市電の高見馬場電停が最寄りかな?
テーブル席と座敷からなる広い店内は、着物の女性がアテンドに立つ、接待に使われていそうな高級な雰囲気。予約なしの飛び込みが困難なお店のようです。ここでは鹿児島の黒豚をはじめ、さまざまな地場産の食材を、せいろ蒸しや鍋、鉄板焼きでいただけるとのこと。JA鹿児島経済連直営のお店なので地元食材を使うのは当然ですね。
しゃぶしゃぶ、すき焼き、せいろ蒸しの3コースのなかから、せいろ蒸しのコースを。蒸篭は電磁調理器の上に2段重ねになっていて、下の段は野菜のほか、エビやホタテの海産物が。上の段はモヤシの上にお肉が整然と並んでいます。肉は黒牛、黒豚、地鶏です。
蒸し上がるのを待つ間、先付けの鶏と海鼠をいただきます。10分ほどで店員さんによって蓋が開けられ、お肉とのご対面。まずは黒豚をポン酢につけていただくと、肉の味が実に濃厚で甘い。そしてとろけるような柔らかさです。
一切れ食べるとすぐに店員さんが下の段にお肉を移してくれるのだが、この時間がもったいない。今、この瞬間が肉のいちばん美味しい状態なのにな…野菜や魚介も、上段からの肉の脂が落ちてきて実に味わい深い。箸が止まりません。
〆はご飯と香の物、お味噌汁。それと安納芋のアイスクリームです。このお店は「黒ぢょか」の焼酎を味わうことができます。「黒ぢょか」とは薩摩焼でつくった土瓶形の酒器のこと。以前から見たことはあったのだが、こういう名前だとは知りませんでした。この器に焼酎を水で割って一晩寝かせると味がまろやかになるとのこと。確かに芋焼酎の苦手なワタシでも美味しくいただくことができました。
- 営業時間:11:30~14:00、17:30~23:00(日曜は22:00)
- 定休日:第3日曜(連休の場合は連休最終日)