湯の口温泉のあるこの場所は、もとは紀州鉱山のあったところ。銅の鉱山を掘っているときに偶然発見された温泉です。
鉱山で使用していたトロッコに10分ほど揺られて温泉に辿り着きました。この湯元山荘は小川の流れる谷あいに造られた小規模の建物。山小屋のような簡素な造りながら、湯治に使えるように自炊ができる施設も拵えられています。
温泉はもちろん掛け流し。少し塩辛く、清澄なやさしいお湯で、内湯はいささか熱いが、露天は温度が低いので、長湯するにはこちら。この日は客は少なかったが、休日はかなり混雑するとのこと。お湯の質もさることながら、自然豊かな環境や、坑道、トロッコの体験など、ぜひともオススメしたい温泉のひとつですね。
ところでこの温泉では、最近になって新しい源泉を掘り当てて赤い湯の花が舞うようになったとのことです。肝心の泉質も評判がいい。これはぜひとも再び訪れたいものだが、いかんせん、恐ろしく遠い!
- 泉質:ナトリウム・カルシウム‐塩化物泉 46度
- 場所:南紀広域バス・瀞流荘BS