生活保護問題対策全国会議blog

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立候補予定者・平松邦夫さんからのご回答

2007-11-02 17:52:33 | 大阪市の「水際作戦」問題
大阪市長選立候補予定者・平松邦夫氏からいただいたご回答です。

なお、橋爪紳也氏、姫野浄氏からのご回答はそれぞれつぎのとおりです。
橋爪紳也氏からのご回答
姫野浄氏からのご回答


1 「水際作戦」(福祉事務所窓口が相談者に対し、法的に誤った説明をし、申請させずに追い返すこと)について、どのように対応すべきとお考えですか。

b 「水際作戦」はなくさなければならない。

(上記の理由:法に認められた生活保護の申請権は尊重されなければなりません。)

2 「水際作戦」をなくすために、次のような手段を講じることについて、どのようにお考えですか。
(1) 誰もが手に取れる福祉事務所カウンターに生活保護申請書を常置すること
a 賛成
(上記の理由:申請書を自由に入手できることは申請権尊重の前提です。 )

(2) 「誰でも申請権があり、申請されると原則14日以内に決定しなければならないこと」を市の広報や福祉事務所窓口のポスターなどで市民に対して周知徹底すること
a 賛成
(上記の理由:法に認められた事柄であり市民周知は当然です。)

3 生活保護に関してお考えのところをご自由にお書きください。
大阪市は一人暮らしの高齢者や母子家庭、日雇い労働者など社会的弱者が多く、保護費の増加には構造的な背景があります。そのため生活保護費は大阪市財政圧迫の大きな要因のひとつになっています。しかし、生活保護は憲法で保障された生存権を守るセーフティネットであり、財政的観点のみから議論されるべきではありません。高齢者の所得保障制度は別に整備が必要と考えます。また、稼動年齢層への保護は利用しやすくする一方で、就労支援の充実など自立につながる制度へと転換すべきです。いずれにしても日本の社会保障制度は、本格的な少子・高齢社会が到来するなか、抜本的な改革が求められています。大都市・大阪の実態を踏まえ、ご推薦を頂いた民主党とも連携し、生活保護制度を含む社会保障制度の抜本的改革を、自治体の立場から国に求めていきたいと思っています。