
散々迷った挙げ句、最初に書店で目にしてから1週間以上経ってから、ようやく買うことにした「ヒストリエ」(岩明 均 作)。
迷ったのには、理由がある、この作品の前に読んだ「ヘウレーカ」(古代シチリアを舞台にした歴史ロマン、岩明 均 作)が、少々期待外れだったからだ
「寄生獣」(宇宙から飛来した生物が、人間達に寄生して乗っ取り、そのまま人間社会に浸透していく。それに対し、その生物に寄生されながらも共生しつつ、それらの寄生されたモノ達に対抗していく、一人の人間を軸に様々な問題を提起していく作品、岩明 均 作)の時に得たのと同様の読後感を求めすぎたのが原因だが、やはり、どうしても今一度違う作品で、あの衝撃に出会いたいと思ってしまうのだ””
結論から言うと、「ヒストリエ」は期待に反せず、新しい衝撃を与えてくれた
「寄生獣」とはタイプの異なる作品ではあるが、受けた衝撃は、岩明氏ならではの独特のものだった。
大雑把に言って、どのような物語かというと、『アレキサンダー大王の書記官エウメネスの波乱に満ちた生涯!』(出版社/著者からの内容紹介による)ということだが、現在刊行中の1・2巻では、主に過去の少年時代が語られている。1巻の冒頭から半分ぐらいまでは、もう少し大人になっている主人公(青年)を軸に話を展開しているが、その時は、この青年が誰かということにはほとんど触れられておらず、読み手は謎を抱きつつ、ただ、その青年の突出した才能のみを見せつけられていく。益々、こいつは誰なんだと思わせる。
もちろん、作品の説明として、前述の『アレキサンダー大王の書記官』と記されているのだが、作品を読み進めていっても、この部分では、到底そのようには見えないのである。
一体この青年は…?これが主人公だとするなら、果たして、今は書記官になる前か後か?
悶々としつつ読み進めていくと、唐突に回想シーンに入り、そこから少年時代となるわけだ。
青年の時に出てきたいくつかのキーワードが、そこで一つ一つ明らかになっていき、ふんふんと思っていると、のどかな少年時代の描写が、突如一変する
その衝撃たるや、『これよ!これを待っていたのよ!!』と思わず握り拳モンで感じ入ってしまった。
具体的なことは、未読の方のために伏せておくが、こういう仕掛けが用意されていたとは…やられたと思った。
正直言って、歴史物に関する私自身の知識は、実に乏しいモノである。
その私が読んでいて、あまり違和感なく読み進められたのは、岩明氏独特の一種軽いテンションの人物設定によるところが大きかったのではないかと思う。
この作者の作品で、私が読んだ他のモノについても同様のことがいえるが、特別その時代や環境に合わせた人物設定を敢えてしていない向きがある。
おそらくは作者自身の個性が反映されているのではと思われる、少し軽めでそんなに上品ではない(w)、それでいて人の良さそうなキャラ。
どの作品でも、ほぼ同一のキャラが被っているのが面白い
普通なら、ちょっと考え物だが、なぜか、この作者の作品においては、それが功を奏している感じがする。
なぜなら、これらの作品群の特徴として、心理描写が、ややドライで、それに加え、状況の変化が実に過酷を極めるからである。
これで主役のキャラ設定が、どシリアスなものであれば、本当にいたたまれなく感じてしまうのだ””
なんだか、だらだらと書き連ねてしまい、返って良く分からなくなってしまったかもしれないw
でも、とにかく一読の価値がある作品であることだけは確かだ
早く続きが読みたいものである
迷ったのには、理由がある、この作品の前に読んだ「ヘウレーカ」(古代シチリアを舞台にした歴史ロマン、岩明 均 作)が、少々期待外れだったからだ

「寄生獣」(宇宙から飛来した生物が、人間達に寄生して乗っ取り、そのまま人間社会に浸透していく。それに対し、その生物に寄生されながらも共生しつつ、それらの寄生されたモノ達に対抗していく、一人の人間を軸に様々な問題を提起していく作品、岩明 均 作)の時に得たのと同様の読後感を求めすぎたのが原因だが、やはり、どうしても今一度違う作品で、あの衝撃に出会いたいと思ってしまうのだ””
結論から言うと、「ヒストリエ」は期待に反せず、新しい衝撃を与えてくれた

「寄生獣」とはタイプの異なる作品ではあるが、受けた衝撃は、岩明氏ならではの独特のものだった。
大雑把に言って、どのような物語かというと、『アレキサンダー大王の書記官エウメネスの波乱に満ちた生涯!』(出版社/著者からの内容紹介による)ということだが、現在刊行中の1・2巻では、主に過去の少年時代が語られている。1巻の冒頭から半分ぐらいまでは、もう少し大人になっている主人公(青年)を軸に話を展開しているが、その時は、この青年が誰かということにはほとんど触れられておらず、読み手は謎を抱きつつ、ただ、その青年の突出した才能のみを見せつけられていく。益々、こいつは誰なんだと思わせる。
もちろん、作品の説明として、前述の『アレキサンダー大王の書記官』と記されているのだが、作品を読み進めていっても、この部分では、到底そのようには見えないのである。
一体この青年は…?これが主人公だとするなら、果たして、今は書記官になる前か後か?
悶々としつつ読み進めていくと、唐突に回想シーンに入り、そこから少年時代となるわけだ。
青年の時に出てきたいくつかのキーワードが、そこで一つ一つ明らかになっていき、ふんふんと思っていると、のどかな少年時代の描写が、突如一変する

その衝撃たるや、『これよ!これを待っていたのよ!!』と思わず握り拳モンで感じ入ってしまった。
具体的なことは、未読の方のために伏せておくが、こういう仕掛けが用意されていたとは…やられたと思った。
正直言って、歴史物に関する私自身の知識は、実に乏しいモノである。
その私が読んでいて、あまり違和感なく読み進められたのは、岩明氏独特の一種軽いテンションの人物設定によるところが大きかったのではないかと思う。
この作者の作品で、私が読んだ他のモノについても同様のことがいえるが、特別その時代や環境に合わせた人物設定を敢えてしていない向きがある。
おそらくは作者自身の個性が反映されているのではと思われる、少し軽めでそんなに上品ではない(w)、それでいて人の良さそうなキャラ。
どの作品でも、ほぼ同一のキャラが被っているのが面白い

普通なら、ちょっと考え物だが、なぜか、この作者の作品においては、それが功を奏している感じがする。
なぜなら、これらの作品群の特徴として、心理描写が、ややドライで、それに加え、状況の変化が実に過酷を極めるからである。
これで主役のキャラ設定が、どシリアスなものであれば、本当にいたたまれなく感じてしまうのだ””
なんだか、だらだらと書き連ねてしまい、返って良く分からなくなってしまったかもしれないw

でも、とにかく一読の価値がある作品であることだけは確かだ

早く続きが読みたいものである

ヒストリエ面白いけど地味だよな~と思ってたら結構注目されてますね。
アフタヌーンではいよいよ本番て感じで、エウメネスも一体どうなることやら…ちと怖いですね
『七夕の国』は噂によると、打ち切りだったらしいとか…?””
『ヒストリエ』は、そうならないで、ちゃんと最後まで続くといいですよね
>マサキさん
やはり、良い作品はおのずと多くの目にとまるといったところでしょうか
掲載誌を読んでないので、早く次巻が出るのを、ひたすら待ってる身です””
そえblogのそえです。
僕も「ヘウレーカ」には、やや物足りないものを感じました。でもこうして「ヒストリエ」を読んでみると、あれは過渡期の作品だったんだな、と思いました。
「ヒストリエ」続きが楽しみですが、待ち遠しすぎて、いろいろたいへんです。
これからもよろしくです。
「ヘウレーカ」=過渡期の作品というのに、私も同感です。
あれは、一種の布石のような感じだったんですかね、「ヒストリエ」の構想年数の長さから考えると☆
待ち遠し過ぎるというお気持ちも、全く同感です””
あ~言いたいことは言い尽くされてるようです…人生に楽しみが増えるという事は良いことです☆読む、待つ、薦めるの3拍子でヒストリエLIFEをエンゾイしましょー
(が…バカ文だ 失礼)
トラックバックありがとうございましたvvv
トラックバック返ししちゃいました(笑)
岩明均最新作品!ヒストリエ!面白いですよねvvv
紹介文がとてもわかりやすくて「うんうん!」とうなずきながら読んでました(笑)
ヘウレーカ、1巻だけでは短すぎるように感じましたね。
けど、さらに洗練されてヒストリエが描かれているかと思うと、今ワクワクしてしょうがないです(笑)
3巻楽しみですね。ではでは失礼します。
素晴らしい作品があると、そこから人との繋がりが増えていけて、二度美味しい感じですね
大いにエンジョイしましょうね
>渓名さん
私もワクワクしながら続きを待っています””
長編になることは間違いなさそうだから、読み手も根気が必要ですね