老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

石に匪ず 御算用日記 六道慧著

2013-09-02 08:21:04 | 読書
少し読書癖がついたのか朝夕の行き帰りで読了できました。でも半月かかりましたけどね。
シリーズも13冊目です。

第12弾 甚を去る 御算用日記 六道慧著

紀伊国水原家は十年前に二万両あった借財を完済。今では五万坪の下屋敷を構え、
贅沢を奨励する質素倹約禁止令を藩士に申し渡している。莫大な資産を得た秘密を
探るために、数之進と一角は水原家に潜入。家老格である篠田卯十郎の商才に
よるものだと突き止めるが…。なかなか姿を現さない「鯨商人」の謎に迫る!
(一部「BOOK」データベース引用)

石に匪ず シリーズ毎回タイトルに故事が使われています。

我が心は石に匪ず
我が心は石に匪ねば
転ばす可からざる也
我が心は蓆に匪ねば
巻く可げからざる也

私の心は石ではないから、転がして変えさせることはできない。私の心は筵では
ないから、くるくると丸めこめこむことはできない。

石は本来、堅固さを連想させますが、通念を逆手に取り、敢えて否定形で
「不退転の決意」を表明しています。

この言葉がこの本の根底に流れて、どこで使われているかはお楽しみに。



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