Sea Loves You 石川秀美

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想い出Forever

2007-09-27 01:21:54 | 03.16・祭(SIXTEEN CARNIVAL)

イントロからけだるいボサノバ調で始まるこの曲。
アイドル色100%な石川秀美の時期の稀有な大人っぽい曲。
曲中ずっと刻まれるリズムの音に儚さを感じる。

Eギターの音がムード歌謡的であり、ドラムの音と合わさってとても80’sなアレンジである。

石川秀美の楽曲において、アイドル黄金期を作った馴染みの作家陣が作詞、作曲を担当。
また、編曲家においても石川秀美夏ソング担当の多かった松井忠重。
シングルでは起用されなかった編曲家だが、俺的にはウマイ音づくりをする作家であり、
ベタすぎない、少し大人っぽいアプローチのさりげない夏の音があって、それはとても石川秀美の持つ爽やかさと相乗効果ありだったと思われる。

イントロ、間奏、アウトロのなんとも言えないSurな感じがとても好ましい。
この渋さはなんだろう?石川秀美作品群の中では多数ある、このSurさが彼女の歌の世界観の素晴らしい点である。

歌唱力はまだまだ拙いが、一生懸命に曲の雰囲気を読み込み、大人っぽく、けだるく曲の世界に陶酔し歌う石川秀美がいる。
低音歌唱もじっくり頑張っていて、後の下の音域の未来を感じさせる。

タイトル通りな歌詞の展開で、特にどうこうはないのだが、歌詞世界観の設定年齢はいくつくらいなんだろう?
前期~中期~後期と石川秀美の歌手生活の中で一貫された純粋愛なのだが、随分と曲調とあったくらい大人な判断の人物像ですね。

個人的にとても好きな曲♪微熱・サマーコールド7thアルバム:SUMMER BREEZE)と同じ作曲家という点から、
どちらの曲もJAZZYに、また前者に位置する♪想い出Foreverなのであろう。

石川秀美のイメージ像、シングルでの戦略とは違ったアルバムだからこそできる新境地であり、
またもう一方の顔とも言うべき石川秀美像を彷彿させ、歌手としての魅力を大きくアピールした作品である。

前オリジナルアルバムの1st アルバム:妖精(フェアリー)がアイドル歌謡満載だったため、より考えられた感がある。
だって、人気急上昇のアイドル、しかもアイドル度120%の石川秀美にこの曲を持ってくるなんて、なかなか趣を凝らした作品である。

アルバム中のSide-Aを締めくくる秀作。リアルタイムでは知らなかったが、人気な曲だったのであろうと思われる。
なぜなら、この後に行われたコンサートにも歌われ、ライブアルバム:Spark!!(さ・わ・や・かコンサートPart2)にも収録された。

夏も終り・・・秋へと季節が変る時期、アンニュイな気分と季節にちょうどいい感じである。


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