Sea Loves You 石川秀美

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★★★Since 31/01/2005 ★★★

ふたりきりLove Land

2006-01-01 17:59:09 | 03.16・祭(SIXTEEN CARNIVAL)

曲の世界観がとても暖かく、楽しい夏の世界が展開しています。
ちょっと重たげなAメロの歌唱だけれど、サビで伸びやかな声になり晴天の兆しを感じる。
音にすると難しい♪ん、を懸命に聞こえるように頑張ってる歌唱が、石川秀美の健気さと、まじめさを表現していますね。

初夏にリリースされたアルバム:16・祭だけに、曲のタイトルのLove Landとはどこか、南国の楽園パラダイスなのでしょう。
恋した者同士で渡航する楽園パラダイスは、よりHotにより楽しくなることは間違いない。はい、我もそれは経験済みの納得である。
各地の印象よりも、タイトル通り「ふたりで作る愛の国」てところだろうか。
似たような曲名で「ふたりの愛ランド」チャゲ&石川優子のヒット曲が1984年にありますが、世界観は共通なのかもしれない。こちらも全開”夏”でイイ曲ですね。

秀美のこの曲の方が”愛”というより、”恋”が似合う、良い意味での軽さがある。

さて、作曲者はシングル恋はサマー・フィーリングの森田公一。
イマイチ、石川秀美との相性がイイとは言い切れない作家なのだが、二人のコラボは先延べの恋はサマー・フィーリングと、この曲のみである。
70年代には、ヒット曲メーカーと言える作曲家なのだが80年代になると起用され、ヒットした数は少なくなってしまう。
どうも、楽曲のアレンジが古臭い。泥臭歌謡全盛の70年代風。早見優に提供した曲を聴いても同じ感が否めない。
キーボードの音がレトロな感があるのだけれど、この当時にしてもこの音はレトロだと思うのだが、いかに?!

しかし、逆にアイドル像をつかもうとする努力は大きい。
先述シングル然り、この曲然り。変に自分の作家性をオシハメて歌手像を重ねる作家ではなく、誰もがイメージする石川秀美像を作ろうとしている姿勢。
リズム、ベースなんかは緩やかにメロディアスでとてもよく、木を重ねた楽器?!の音なんかも、とても夏・海を彷彿させる。

間奏もなかなかドラムの音で工夫をしていて、イントロのメロディの重複を強力になった感じから2番の盛り上がりへ繋げる。
エンディングもなかなか凝っていて、キラキラした海辺の砂浜に押し寄せる波のような情景を思わせる。

強く押し付ける印象度の曲ではないのだが、なにげなくゆったりした時間に聴くのが1番ひかる曲ではないだろうか。

というわけで、本日の元旦に選出。南国に行きたくなりますよwこの曲。
2006年、本年もどうぞよろしくお願い致します。


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