トルファンに着いてホテルで1休憩してから、街の散策に出ました。何せこの辺りの日の入りは11時過ぎですからまだまだ明るいので、とてもホテルでのんびりという雰囲気ではありません。
私を含め5人の人が一所に散策に出たら、ロバ車が来て「蘇公塔」に行きませんか?と言言ってきました。ツアーでの観光ルートには入っていなかったので、御者と交渉し1人50元(約1250円)で交渉成立。ロバ車に乗って「蘇公塔」行く事にしました。
崩れかけた所もあるので、中には入れませんでしたが、古いイスラム教の礼拝所です。
写真で見るとかなり綺麗で危険な感じは無いのですが、何せ日干し煉瓦と土で作った建物ですから、危険と言われれば入らない方が賢明です。
蘇公塔まではロバ車で20分位でホテルに帰って来るまで約1時間ほどの自由観光でした。
ホテルに帰ってきて、ロバ車を下りると御者が1人100元くれと言いました。1人50元だろう。と言うと30分で50元で1時間かかったから100元という理屈らしい。勿論最初の交渉では時間の事は話していない。
すったもんだの末1人60元を渡すことにした。少し中国語が出来て良かった。後でふっかけてくるのも中国人特有のようで、これは現在でも変わらないようだ。
5人分300元を払ったら、今度はたばこをくれという。中国人がたばこをねだるのは通常のことで、たばこはチョツトした賄賂によく使われます。でもこの御者少しずるいのでたばこは上げなかった。
少し高くなるのは私達の金銭感覚では構わないのですが、私達の金銭感覚で現地の人と接すると、一部の人だけが金持ちになってしまいます。ですからふっかけに応じないのも現地人の為でもあるのです。
当時の中国人の平均月収は4~5000円位です。御者の言う通り1人100元5人で500元を払うと言う事は、彼の1時間の収入が1万円超になってしまいます。これは現地の人にとっても良くないことです。