四面体の垂心・外心・内心の重心座標表現の具体例_第6例 2009.02.19(木)
1.一般に四面体ABCDの6辺の長さを BC=a ,CA=b ,AB=c,BD=e ,CD=f とおく。
また その体積を Vとおく。
「垂心四面体ABCD』になる条件は主に次の(ア)(イ)(ウの3通りがあった。
(ア)
AB⊥CD かつ AC⊥BD かつ AD⊥BC ・・・(1.1.1)
この3つの「垂直条件」は2つが成立すれば、残りの1つも成立する。
(イ)
AB^2+CD^2=AC^2+BD^2=AD^2+BC^2 ・・・(1.1.2)
すなわち a^2+d^2=b^2+e^2=c^2+f^2 ・・・(1.1.3)
(ウ)
((→AB,→AC))=((→AB,→AD))=((→AC,→AD))
⇔((→BA,→BC))=((→BA,→BD))=((→BC,→BD))
⇔((→CA,→CB))=((→CA,→CD))=((→CB,→CD))
⇔((→DA,→DB))=((→DA,→DC))=((→DB,→DC))
のどれか1つの条件が成立すること
の3通りである。(ア)⇔(ウ)は明らかであり (ア)と(イ)の同値性は「高校の教科書にも載っている」
ようである。
「垂心四面体」においては、
x=((→AB,→AC))=((→AB,→AD))=((→AC,→AD)),y=((→BA,→BC))=((→BA,→BD))=((→BC,→BD)),
z=((→CA,→CB))=((→CA,→CD))=((→CB,→CD)) ,w=((→DA,→DB))=((→DA,→DC))=((→DB,→DC))
・・・(1.1.4)
とする。そのとき、
x+y=AB^2=c^2 ,x+z=AC^2=b^2 ,x+w=AD^2=d^2 ,
y+z=BC^2=a^2 ,y+w=BD^2=e^2 ,z+w=CD^2=f^2 ・・・(1.1.5)
また、a^2+d^2=b^2+e^2=c^2+f^2 だから、
e^2=(a^2+d^2)-b^2=d^2+(a^2-b^2) ,f^2=(a^2+d^2)-c^2=d^2+(a^2-c^2) ・・・(1.1.6)
さらに detJ(3)=(6V)^2=yzw+xwz+xyw+xyz
=(x+w)yz+(y+z)xw=(d^2)yz+(a^2)xw ・・・(1.1.7)
などは以前に示した。
2.
さて、今回の「垂心四面体の第6例」は極めて分かりやすく「よくある四面体」といえよう。
底面に△ABCがくるように四面体ABCDをを配置する。この△ABCは1辺の長さがaの「正三角形」とし、
上方にとった頂点Dは正三角形ABCの重心に立てた垂線上にあるとする。
すなわち、この四面体ABCDはBC=CA=AB=a,AD=BD=CD=d ・・・(2.1.1)とする。
つまり,上で述べた、a,b,c,d,e,fを使えば
「b=c=a,AD=d,BD=e=d,CD=f=d」 となるものである。
これが
「垂心四面体ABCD」であることは、1.の「条件(イ)」を満たすからである。
実際 、△ABCは正三角形でc=b=a,f=e=dより
b^2+e^2=a^2+d^2 ,c^2+f^2=a^2+d^2 ⇒ b^2+e^2=c^2+f^2=a^2+d^2
すなわち(イ)が成り立つからである。
そこで、この「垂心四面体」の諸量は正の数aとdで表される筈である。
まず1.に示したxを計算しよう。
x=((→AB,→AC))=((→AB,→AD))=((→AC,→AD))であるが、
x=((→AB,→AC))=[|AB|^2+|AC|^2ー|BC|^2]/2=(a^2+a^2-a^2)/2=(a^2)/2
よって (1.1.5)から y=c^2-x=a^2ーx=(a^2)/2 、z=b^2-x=a^2-x=(a^2)/2
w=d^2ーx=d^2-(a^2)/2 こうして
x=y=z=(a^2)/2 ・・・ (2.1.1) ,w=d^2-(a^2)/2 ・・・(2.1.2)となった。
そこで detJ(3)=yzw+xzw+xyw+xyz ・・・(2.1.3)の
yzw=xzw=xyw=(x^2)w ,また xyz=x^3 ・・・(2.1.4)となるので、
detJ(3)=yzw+xwz+xyw+xyz=3x^2w+x^3=x^2(3w+x) ・・・(2.1.5)
=(x^2)[3{d^2ー(a^2)/2}+(a^2/2)]
=(x^2)[3d^2ーa^2]=(a^4/4)[3d^2ーa^2] ・・・(2.1.6)
「垂心四面体」の条件を満たすものが「立体」つまり「四面体」になる条件は
detJ(3)>0だけで必要十分である。このことはあとの「復習」の(3.1.4)の
detJ(3)=4(S_D)^2(k^2)ー(abc)^2>0 からの4(S_D)^2>(abc)^2/(k^2)>0 より分かる。
そして detJ(3)>0 ⇔ 3d^2ーa^2>0 ⇔ 「d^2> (a^2)/3」 ・・・(2.1.7)
このとき、V=(1/6)√[detJ(3)]=(1/6)×(a^2/2)√[3d^2ーa^2]
すなわち「体積」V=(1/12)(a^2)√[3d^2ーa^2] ・・(2.1.8)
こうして
[命題2.2]
この「四面体ABCD」ができるためのa,dの必要十分条件は 「d^2> (a^2)/3」 ・・・(2.2.1)
◎次の[命題2.3]は以下の4.の「計算(2)(3)」から分かる。
[命題2.3]
(エ) w<0 ⇔ (a^2)/3<d^2<(a^2)/2 のとき、△DAB,△DAC,△DBCは鈍角三角形で、「垂心H」は
「四面体の外部」で「頂点Dよりも上方」にあり、「外心O」は「四面体の外部」で△ABCの下方にくる。
(オ) w=0 ⇔ d^2=(a^2)/2 のとき、△DAB,△DAC,△DBCは直角2等辺三角形で
「D-3直角四面体」 であり、「垂心H」=「頂点D」で、「外心O」は四面体の外部」で
△ABCの下方にきて、
(→PO)=(1/2)[(→PA)+(→PB)+(→PC)-(→PD)]となる。
(カ) w>0 ⇔ d^2>(a^2)/2 のとき、△DAB,△DAC,△DBCは鋭角2等辺三角形で「垂心H」は
「四面体の内部」にあり、
(a^2)/2<d^2<(2/3)(a^2)ならば、「外心O」は四面体の外部」で△ABCの下方にくる。
(d^2)=(2/3)(a^2)ならば「外心O」は△ABC上にあり、△ABCの「重心」のところである。
(d^2)>(2/3)(a^2)ならば「垂心H」も[外心O」とも「四面体の内部」にくる。
(キ) 特にd=a ならば、この「垂心四面体」は「1辺の長さaの正四面体」である。
3.
<復習をしておく>:一般の「垂心四面体ABCD」について、x,y,z,wを上の(1.1.4)のようにおく。
そして 正の数kを 1.の「条件(イ)」の a^2+d^2=b^2+d^2=c^2+d^2=k^2 ・・・(3.1.1)を
満たすものとし、また、△BCD、△ACD,△ABD,△ABCの面積をS_A,S_B,S_C,S_D とする。
(1) 「垂心四面体ABCD]の体積Vは detJ(3)=(3!V)^2=(6V)^2 ・・・(3.1.2)を満たし、
detJ(3)=4(S_D)^2(d^2)ーa^2(x^2)=d^2{(bc)^2-x^2}-(a^2)(x^2)
=(bcd)^2ー(a^2+d^2)(x^2)=(bcd)^2-(k^2)(x^2) ・・・(3.1.3)
detJ(3)=4(S_D)^2(k^2-a^2)ー(a^2)(x^2)=4(S_D)^2(k^2)ー(a^2){4(S_D)^2ーx^2}
=4(S_D)^2(k^2)ー(a^2)(bc)^2=4(S_D)^2(k^2)ー(abc)^2 ・・・(3.1.4)
(∵ 4(S_D)^2=(bc)^2ー(x^2)だから)
よって
4detJ(3)=4(6V)^2
=d^2(a+b+c)(b+c-a)(c+a-b)(a+b-c)-(a^2)(b^2+c^2-a^2)^2 ・・・(3.1.5)
(2)「垂心四面体ABCD」の「垂心H]の「ベクトルによる重心座標表現」は任意の点P∈E^3にたいして
(→PH)=1/[detJ(3)][yzw(→PA)+xzw(→PB)+xyw(→PC)+xyz(→PD)] ・・・(3.1.6)
そして detJ(3)=yzw+xzw+xyw+xyz ・・・(3.1.7) が成り立つ。
(3)「垂心四面体ABCD]の「外心O]の「ベクトルによる重心座標表現」は
任意の点P∈E^3にたいして
(→PO)=1/[2detJ(3)](-yzw+xzw+xyw+xyz)(→PA)
+1/[2detJ(3)](yzw-xzw+xyw+xyz)(→PB)
+1/[2detJ(3)][(yzw+xzwーxyw+xyz)(→PC)
+1/[2detJ(3)](yzw+xzw+xyw-xyz)(→PD) ・・・(3.1.8)
=1/[2detJ(3)][(detJ(3)-2yzw)(→PA)+(detJ(3)-2xzw)(→PB)]
+1/[2detJ(3)][(detJ(3)-2xyw)(→PC)+(detJ(3)-2xyz)(→PD)]・・・(3.1.9)
(5・6行目の式は (3.1.7)を用いるとでてくる)
(4)「2次元外接球面」の半径をR(3)とすると、
[R(3)]^2=(k^2)/4ー(xyzw)/(detJ(3)) ・・・(3.1.10)
(5)
4(S_A)^2=zw+yw+yz ,4(S_B)^2=zw+xw+xz,4(S_C)^2=yw+xw+xy,
4(S_D)^2=yz+xz+xy ・・・(3.1.11)
(6) 各面△BCD,△ACD,△ABD,△ABCの「三角形」としての「垂心」をそれぞれ
H_A,H_B,H_C,H_Dとすれば、「ベクトルによる重心座標表現」は
任意の点P∈E^n (n≧2)にたいして
(→PH_A)=1/[4(S_A)^2]×[zw(→PB)+yw(→PC)+yz(→PD)] ,
(→PH_B)=1/[4(S_B)^2]×[zw(→PA)+xw(→PC)+xz(→PD)]
(→PH_C)=1/[4(S_C)^2]×[yw(→PA)+xw(→PB)+xy(→PD)],
(→PH_D)=1/[4(S_D)^2]×[yz(→PA)+xz(→PB)+xy(→PC)]
・・・(3.1.12)
(7) 各面△BCD,△ACD,△ABD,△ABCの「三角形」としての「外心」をそれぞれ
O_A,O_B,O_C,O_Dとすれば、「ベクトルによる重心座標表現」は
任意の点P∈E^n (n≧2)にたいして
(→PO_A)=1/[8(S_A)^2]×[y(z+w)(→PB)+z(y+w)(→PC)+w(y+z)(→PD)],
(→PO_B)=1/[8(S_B)^2]×[x(z+w)(→PA)+z(x+w)(→PC)+w(x+z)(→PD)],
(→PO_C)=1/[8(S_C)^2]×[x(y+w)(→PA)+y(x+w)(→PB)+w(x+y)(→PD)],
(→PO_D)=1/[8(S_D)^2]×[x(y+z)(→PA)+y(x+z)(→PB)+z(x+y)(→PC)] ・・・(3.1.13)
(8)「2次元の内接球面」の半径r 及び「内心I」の「ベクトルによる重心座標表現」は
任意の点P∈E^n (n≧3)にたいして
(→PI)=1/[(S_A)+(S_B)+(S_C)+(S_D)]
×[S_A(→PA)+(S_B)(→PC)+(S_C)(→PC)+(S_D)(→PD)] ・・・(3.1.14)
その半径rは
r=√[detJ(3)]/[2{(S_A)+(S_B)+(S_C)+(S_D)}] ・・・(3.1.15)
(9) 「七平方定理」
(2S_A)^2+(2S_B)^2+(2S_C)^2+(2S_D)^2=(ad)^2+(be)^2+(cf)^2 ・・・(3.1.16)
(1)~(8)は求めて、(9)は確認してみよう。
4.
上記3.のことをこの「垂心四面体_第6例」について計算しよう。
(2)
(2.1.4) の yzw=xzw=xyw=(x^2)w ,また xyz=x^3 と、
(2.1.6)の detJ(3)=(x^2)(3w+x)=(x^2)[3d^2ーa^2] から
「垂心H]の「ベクトルによる重心座標表現」は任意の点P∈E^3にたいして
(→PH)=1/[(x^2)(3d^2ーa^2)]×[(x^2)w{(→PA)+(→PB)+(→PC)}+(x^3)(→PD)] )
=1/(3d^2ーa^2)[w{(→PA)+(→PB)+(→PC)}+x(→PD)]
=1/[2(3d^2ーa^2)]×[(2d^2ーa^2){→PA)+(→PB)+(→PC)}+(a^2)(→PD)] ・・・(4.1.1)
(3)「外心O]の「ベクトルによる重心座標表現」は(2.1.6)より
(detJ(3)-2yzw=x^2(3w+x)-2(x^2)w=x^2(w+x),(detJ(3)-2xzw=x^2(w+x),
(detJ(3)-2xyw=x^2(w+x),(detJ(3)-2xyz=x^2(3w+x)-2x^3=x^2(3w-x)だから
(3.1.9)は
(→PO)=1/[2detJ(3)][(detJ(3)-2yzw)(→PA)+(detJ(3)-2xzw)(→PB)]
+1/[2detJ(3)][(detJ(3)-2xyw)(→PC)+(detJ(3)-2xyz)(→PD)]
=1/[2(x^2)(3d^2ーa^2)]×[x^2(w+x){(→PA)+(→PB)+(→PC)}+x^2(3w-x)(→PD)]
=1/[2(3d^2ーa^2)]×[(w+x){(→PA)+(→PB)+(→PC)}+(3d^2-4x)(→PD)]
=1/[2(3d^2ーa^2)]×[d^2{(→PA)+(→PB)+(→PC)}+(3d^2-2a^2)(→PD)] ・・・(4.1.2)
☆ (2)(3)から直ちに(→PH)+(→PO)=(1/2)[(→PA)+(→PB)+(→PC)+(→PD)]
すなわち (1/2)[(→PH)+(→PO)]=(1/4)[(→PA)+(→PB)+(→PC)+(→PD)] ・・・(4.1.3)
「四面体のオイラー線の関係」が成り立っている。
(5)
x=(a^2)/2>0,d^2>(a^2)/3 だから
4(S_A)^2=zw+yw+yz=xw+xw+x^2=x(x+2w)
=x{x+2(d^2ーx)=x(2d^2-x)=x(4d^2-a^2)/2=(a^2)(4d^2-a^2)/4
4(S_B)^2=zw+xw+xz=xw+xw+x^2=x(x+2w),
4(S_C)^2=yw+xw+xy=xw+xw+x^2=x(x+2w) ゆえに
4(S_A)^2=4(S_B)^2=4(S_C)^2=x(4d^2-a^2)/2=(a^2)(4d^2-a^2)/4 ・・・(4.1.4)
d^2>(a^2)/3 から 4(S_A)^2=4(S_B)^2=4(S_C)^2=x(4d^2-a^2)/2>0 となり問題はない。
S_A=S_B=S_C=a√(4d^2-a^2)/4 ・・・(4.1.2)
4(S_D)^2=3x^2=3(a^2/2)^2=(3a^4)/4 > 0, S_D=√3a^2/4 ・・・(4.1.5)
(9) 七平方定理の確認をしよう。
4[(S_A)^2+(S_B)^2+(S_C)^2+(S_D)^2]=3x(x+2w)+3x^2
=6x(x+w)=3a^2×d^2=3(ad)^2 ・・・(4.1.6)
(∵ (S_D)^2=3x^2,4(S_A)^2=4(S_B)^2=4(S_C)^2=x(x+2w)と(1.1.5)のx+w=d^2)
一方 (ad)^2+(be)^2+(cf)^2=(ad)^2+(ad)^2+(ad)^2=3(ad)^2 ・・・(4.1.7)
ゆえに
(2S_A)^2+(2S_B)^2+(2S_C)^2+(2S_D)^2]=(ad)^2+(be)^2+(cf)^2 で成立。
(8) 2F=S_A+S_B+S_C+S_D=3a√[(4d^2-a^2)]/4+√3(a^2)/4=(√3a/4)[√{3(4d^2ーa^2}+a]
・・・ (4.1.8)となるから
「内心I」の「ベクトルによる重心座標表現は。
(→PI)=(→PI)=1/[(S_A)+(S_B)+(S_C)+(S_D)]
×[S_A(→PA)+(S_B)(→PC)+(S_C)(→PC)+(S_D)(→PD)]
=(1/a√[√{3(4d^2-a^2)}+a]×[a√(4d^2-a^2){(→PA)+(→PB)+(→PC)}+√3a^2(→PD)]
=1/√3[√{3(4d^2-a^2)}+a]×[√(4d^2-a^2){(→PA)+(→PB)+(→PC)}+√3a(→PD)]
・・・(4.1.9)
内接球面の半径rは (2.1.6)から
r=√[detJ(3)]/2[(S_A)+(S_B)+(S_C)+(S_D)]
=(a^2)/2√[3d^2ーa^2]/[√3a/2{√{3(4d^2ーa^2)}+a]
=(a/√3)×√[3d^2-a^2]/[√{3(4d^2-a^2)}+a] ・・・(4.1.10)
r^2=(1/3)(a^2)(3d^2-a^2)/[√{3(4d^2-a^2}+a]^2 ・・・(4.1.11)
(6) x=(a^2)/2>0だから
(→PH_A)=1/[4(S_A)^2]×[zw(→PB)+yw(→PC)+yz(→PD)]
=1/[x(x+2w)]×[xw(→PB)+xw(→PC)+x^2(→PD)]
=1/(x+2w)×[w(→PB)+w(→PC)+x(→PD)]
=2/(4d^2-a^2)[{d^2-(a^2)/2}(→PB)+{d^2-(a^2)/2}(→PC)+(a^2)/2(→PD)]
=1/(4d^2-a^2)[(2d^2-a^2){(→PB)+(→PC)}+(a^2)(→PD)]
すなわち
(→PH_A)=1/(4d^2-a^2)[(2d^2-a^2){(→PB)+(→PC)}+(a^2)(→PD)]
・・・(4.1.12)
同様にして
(→PH_B)=1/(4d^2-a^2)[(2d^2-a^2){(→PA)+(→PC)}+(a^2)(→PD)]
・・・(4.1.13)
(→PH_C)=1/(4d^2-a^2)[(2d^2-a^2){(→PA)+(→PB)}+(a^2)(→PD)]
・・・(4.1.14)
△ABCは1辺aの「正三角形」だからH_Dは△ABCの「重心」よって
(→PH_D)=1/3[(→PA)+(→PB)+(→PC)」のはずである。
(→PH_D)=1/[4(S_D)^2]×[yz(→PA)+xz(→PB)+xy(→PC)]
=4/(3a^4)[x^2{(→PA)+(→PB)+(→PC)}]
=4/(3a^4)[(a^4)/4{(→PA)+(→PB)+(→PC)}]
=1/3[(→PA)+(→PB)+(→PC)]でO.K.
(7)
(→PO_A)=1/[2x(x+2w)]×[x(x+w)(→PB)+x(x+w)(→PC)+2xw(→PD)]
=1/2(x+2w)[((x+w)(→PB)+(x+w)(→PC)+2w(→PD)]
=1/(4d^2-a^2)[d^2(→PB)+d^2(→PC)+2{d^2-(a^2)/2}(→PD)]
=1/(4d^2-a^2)[d^2{(→PB)+(→PC)}+(2d^2-a^2)(→PD)]・・・(4.1.15)
同様に
(→PO_B)=1/(4d^2-a^2)[d^2{(→PA)+(→PC)}+(2d^2-a^2)(→PD)] ・・・(4.1.16)
(→PO_C)=1/(4d^2-a^2)[d^2{(→PA)+(→PB)}+(2d^2-a^2)(→PD)] ・・・(4.1.17)
O_Dは正三角形ABCの「重心」になるので、(→PO_D)=1/3[(→PA)+(→PB)+(→PC)]のはず。
(→PO_D)=2/[3a^4]×[(2x^2)(→PA)+(2x^2)(→PB)+(2x^2)(→PC)]
=[2/(3a^4)]×(a^4)/2[(→PA)+(→PB)+(→PC)]
=1/3[(→PA)+(→PB)+(→PC)] でO.K.
(4)「2次元外接球面」の半径をR(3)は(2.1.6)の detJ(3)=(x^2)[3d^2ーa^2] より
[R(3)]^2=(k^2)/4ー(xyzw)/(detJ(3))
=(a^2+d^2)/4-[(x^3)w]/[(x^2)(3d^2ーa^2)]
=(a^2+d^2)/4-xw/(3d^2ーa^2)
=[(a^2+d^2)(3d^2ーa^2)ーa^2(2d^2ーa^2)]/[4(3d^2ーa^2)]
=[3d^4+2(ad)^2-a^4-2(ad)^2+a^4]/[4(3d^2ーa^2)]
=(3d^4)/[4(3d^2ーa^2)]
[R(3)]^2=(3d^4)/[4(3d^2ーa^2)] ・・・(4.1.18)
ゆえに R(3)=(√3d^2)/[2√(3d^2ーa^2)] ・・・(4.1.19)