山茶花談

さざんかだん

月と葡萄

2017-09-17 | 版画


「月と葡萄」   メゾチント

涼州の詞   王翰

葡萄の美酒 夜光の杯
飲まんと欲して琵琶 馬上に催す
酔うて沙場に臥す 君笑う莫れ
古来征戦 幾人か回る


(涼州の地に駐屯した出征兵士にとって
名物の酒を、月の光に照らされる杯で飲むのが最も趣き深い。
今それを飲もうとすると、馬上で鳴らす琵琶の調べが
酒杯を促すようだ。
戦に出ようとするこの砂漠に酔い臥すことがあっても
笑わないでほしい。
昔から遠く西域への戦にかり出された人たちの中で、
幾人が無事に故郷に帰ることができただろう。)


※展示中の作品です.
中村利喜雄+飯岡千江子展
会期 9月9日(土)~9月24日(日)
10:30~18:00 (月)・(火)休み ※18日は開廊
ギャラリー空華 群馬県高崎市寺尾町2305-253
℡ 090-4600-7905
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昭明銅鏡

2017-09-13 | 日誌


先日夫の知り合いの方からチケットをいただいたので
高崎シティギャラリーに、「漢字三千年展」を見に行ってきました。

昔 学生時代に学校の図書室にあった甲骨文字の本を一冊分学校のコピー機でコピーして
張り合わせた本をずっと長年愛用しています。
よく使っているので、もうほどけてきそうです。
色鉛筆画の枠の中に、絵と関係した甲骨文字を連ねて額にしています。

展覧会場で、初めて漢字を作った中国の人のはなし、
ヤギや牛を見て、そのかたちを真似たのが始まりだったそうで
文字を初めて生んだ時
神が喜んで天から穀物が降ってきた、
また鬼神が夜、人の英知を知り大声で泣き叫んだ・・というはなしが素敵でした。

動物の骨、亀の甲羅でものごとを始める前にその吉凶を占ったのが日常的だったようで
そのあたり、中国の自然:森羅万象と人間との関係はとてもダイレクトで
すばらしい文化ですね。

陳列された中で一番感動したのは、小さな銅鏡でした。
昭明銅鏡、と書かれていて、そのレリーフも
会場の筆の書と同様、欠けもないきれいな完璧な状態で、とても美しいです。

その鏡の円に沿って刻まれていた銘文が
鏡のかたちに負けない美しい詩でした。


内清以昭明 光夫日月

内は清らかにして以て昭明、 かの日月を光しててらす


反対に、日月の光を眺めながら
自分のこころもそれに重なるよう清明に落ち着けたい
そんな関係があるのも知りました。
人のこころと日月が呼応する、物に象徴されたのが鏡ですが
人のこころを鏡に映し、日月に映すんですね。
それで日や月に、人は焦がれるのかもしれませんね。


ちょうど今開催中の二人展の作品も
中也の詩の他、中国の詩を並べた絵も展示しています。
よろしくお願いします。

中村利喜雄+飯岡千江子展
会期 9月9日(土)~9月24日(日)
10:30~18:00 (月)・(火)休み ※18日は開廊
ギャラリー空華 群馬県高崎市寺尾町2305-253
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展覧会のお知らせ

2017-09-04 | 日誌


今週末から高崎のギャラリー空華さんにて
県内に住んでみえる陶芸作家の中村利喜雄さんと、二人展を開かせていただきます。
秋の心地よい季節になりましたので
ぜひお立ち寄りいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。




今回は、中原中也の新旧作品を中心に
文学をテーマにしたペン画と銅版画の展示になります。



中原中也 「春の日の思い出」より モノタイプ・ペン・パステル



「風音」ドライポイント


中村利喜雄+飯岡千江子展
会期 9月9日(土)~9月24日(日)
10:30~18:00 (月)・(火)休み ※18日は開廊
ギャラリー空華 群馬県高崎市寺尾町2305-253
℡ 090-4600-7905
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ウィリアム・ブレイクと神の世界展

2017-09-03 | 日誌


高崎市美術館に、ウィリアム・ブレイクと神の版画展を見に行ってきました。
ジョン・マーティンの、ミルトンの「失楽園」を描いたメゾチントが
大変な美しさでした。

ウィリアム・ブレイクの詩と版画が好きなのですが、
ヨブ記とダンテの神曲の銅版画の連作が展示されていました。

ヨブ記は物語に沿って、エングレービングという技法で
小さな版に細い線がびっしりと彫りこめられていました。
ブレイクの深いイメージが小さな版に広がり
苦難の物語が美しく描かれています。

ヨブ記の版画を見て、ユングの「ヨブへの答え」を読みたくなりました。
本の表紙は、ブレイクの展示されていた作品の中でも
とても美しく感じられた「天地創造」のカラーの水彩画です。

「好意的な読者へ」という序文の中で
神のイメージという言葉が何度も出てきます。
文中引用されていたテルトゥリアヌスの「こころの証言」の
”こころ(ゼーレ)が自分を授けた神を認識するとしたら、もっとすばらしいことではないか”。
ブレイクのヨブ記の版画に重なりました。


ダンテの神曲の連作は、版の大きさがB3くらい、
ヨブ記のように全面びっしりと彫り込まれてはいなくて
線が細やかに重ねられた対象と、ほとんど余白に近いシンプルに描かれた部分があって
ヨブ記の作品と比べて面白かったです。

小さな版画がわずか二点、デューラーの小受難伝の木版画が展示されていました。
板目木版でしょうか?
小さな版にびっしりとペン画のようにクロスハッチングの黒い線が刷られているんですが
どうやってあの小さな面積にハッチングを木版で彫ったのでしょうか。
木版画から銅版画に時代は移行していったと思うので
線描の原画を木版に彫ったのかと思うのですが・・
感動しました。



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太田市美術館・図書館

2017-08-19 | 日誌


先日、太田市美術館・図書館に出かけてきました。



一階に美術館の入り口があり、その横はカフェと図書館の雑誌のコーナーがつながっていました。
ドリンクを飲みながらゆっくり図書の雑誌が読めます。
カフェ・雑誌コーナーから上階に向かってぐるりと登りになって、内側の壁に本が並び
外側のガラス面に沿って机と椅子が続いていました。

















建物に置かれている家具は、どれも質の良さそうな、面白いデザインのものが置かれていました。



建物上階は禁滞出本のコーナーで、壁二面、針生一郎さんの美術蔵書が並んでいました。
図書館と美術館の複合施設だということで、ご家族の方から寄贈されたそうです。
その上階のガラス戸を開けると、屋上の庭に出れ、とても気持ち良かったです。
お弁当を持って図書館に行くのも良いですね・・。




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