苺ノカケラ。

只今続編を書いておりますが、なかなかスラスラ書けないのです。
もう少しお待ち下さい(。・_・。)

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

春風48(最終話)

2006年08月16日 | 春風

ゆっくり電車は出発した。
優子は笑顔で大きく手を振っている。



ゆ「またねー!北海道で待ってるよー!」

ま「絶対行くからねー!!」

て「またなー!」


だんだん早くなっていく電車。
あたしと先輩は、追っかけて走った。

優子は笑ってたけど、時々手で涙を拭っている。
ホームのぎりぎりまで追いかけて追いかけて、もう優子の姿が見えなくなった。


ま「行っちゃった・・・」

て「おう・・・」


て「帰ろうか。」

ま「はい・・・」


優子がこの町に来たのは春の初めだった。
いろいろな出来事があって大変だったけど、そのおかげであたしは強くなれた。
ありがとう、優子。



あれから二ヶ月がたち、今日もあの場所で先輩とお弁当を食べる。
今でもそこは、春のように心地よい風がふく。

春と共に去っていった優子はまるで、春風のようだった・・・

 

おわり

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風47

2006年08月16日 | 春風

優子が乗る電車が着た。
ほんとにほんとにお別れの時・・・



ゆ「じゃあ、手紙読むからね!写真も大事に飾っとくよ!」

ま「うん!北海道行っても元気でね!」

て「俺らの事忘れんなよ!」

ゆ「うんうん、元気にしてる!麻衣も哲太もね!忘れないよ!」

ま「優子、あたし達一生の親友だからね!」

ゆ「・・・うん!おばあちゃんになっても親友のままだよ!」


優子のお父さんとお母さんが、電車の中で待っている。
最後にあたしは、もう一度優子に思いっきり抱きついた。


ま「元気でね・・・」

ゆ「うん。哲太と仲良くするんだよ^^」

ま「・・・うん!」

ゆ「それじゃあね・・・」


優子は少ない荷物を持ち、電車の中へ入った。
まだ優子の目はうるんでるのがわかった。

電車のドアが閉まり、優子は窓を開けて笑ってる。
そうだよね、最後は笑顔でお別れするんだ。



ま「またね!」

て「またな!」

ゆ「またねー!」


さよならは言わない。
だってまた会えるんだから。

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風46

2006年08月16日 | 春風

ま「あたし、今日は泣かないでおくつもりだったのに・・・」

ゆ「麻衣が泣かなくてもあたしが泣いちゃうよ・・・」


哲太先輩は、あたしの隣で写真を見てた。
少しだけ目が赤くなってたのは、見なかった事にしておこう。



ま「後十分で電車着ちゃうね・・・」

ゆ「うん・・・」

て「また俺らで北海道遊びに行くからな^^」

ゆ「うん、楽しみに待ってるね!」


北海道なんてそんな簡単に行けない事なんてわかってたけど、
いつかまた会える事を祈って・・・ううん、絶対会いに行くんだもん。



ま「あたし、優子とケンカしちゃったけど、仲直りできてほんとに良かったと思ってるよ。」

ゆ「うん^^あたし達は、ケンカするほど仲が良いんだよ!」

て「そうだそうだ^^」

ま「うん!」

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風45

2006年08月15日 | 春風

て「電車後何分?」

ゆ「うーん、後二十分くらいかな?」

ま「時間って早いね・・・」

ゆ「・・・うん。」


本当に今日でお別れなんだよね


ゆ「・・・っく・・・うぅ・・・」

て「優子・・・泣くなよ。」

ゆ「う・・・ん・・・」


優子が泣くところを見たのはこれで二回目で、
一回目は四年生の時に転校していく時だった。



ま「優子が泣くとあたしまで悲しくなるよ・・・」


胸の中に溜まってた涙達が、
あたしのわがままな感情とともに込み上げてくるのがわかった。



ま「優子っ・・・行っちゃやだよぉ・・・」

ゆ「あたしだって行きたくないっ・・・」


絶えられなくなって、いっきに涙がこぼれ出た。
思いっきり優子に抱きついて、優子の感触を、声を、思い出を・・・
全てをあたしの心に焼き付けておくんだ。

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風44

2006年08月13日 | 春風

そして・・・とうとうお別れの日がやってきた。
早朝。哲太先輩と一緒に、優子の待つ電車のホームへ向かった。
おととい三人で遊んだ時の写真と、手紙を持って・・・


ま「優子ー!!」

ゆ「麻衣ー!哲太ー!」

て「よう^^」

ゆ「ごめんねー朝早く;;」

ま「いいよ!優子~会いたかったよ~!」

ゆ「あはは(笑)あ、なぁにそれ?」

て「これ、おとといの写真と、俺と麻衣が書いた手紙^^」

ゆ「おぉ~嬉しいねー!」

ま「手紙は後で読んでね!恥ずかしいから!」

ゆ「うん、わかった^^」


ベンチに座り、三人でおとといの写真を見た。


ま「あ、これ三人とも爆笑してる(笑」

ゆ「何で笑ってるんだ(笑」

て「わかんないけどなんか楽しそうだ(笑」

ま「あ!これあたしがジュースこぼしそうになった時の写真!(汗」

ゆ「激写だね(笑」

て「この後俺の服にかかったよな・・・」

ま「ご、ごめんなさい・・・(笑」

ゆ「おー!これは哲太と麻衣のラブラブ写真!肩組んだりしちゃってー」

て「うおーもうそれ以上見るなー!」

ま「・・・(照」

ゆ「うふふ・・・向こうでたんまり見よっと♪」

ま「あ!これ、おとといの写真じゃない。優子とあたしのツーショット。」

ゆ「桜の木の下・・・あ、あたしが転校してきた日の写真!」

ま「そういえば撮ったねー!懐かしいー!」

て「二人とも仲良さげ^^」

ゆ「ほんとに仲良いもんねー!」

ま「ねー!」


このまま時が止まって、三人の時間だけが進んでいったらいいのにと思った。

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風43

2006年08月13日 | 春風

結局優子が来るまでずっと沈黙だった・・・


ゆ「お二人さん、仲良くやってた?」

て「優子遅せぇよ!何してたんだよ?」

ま「そうだよぉー(汗」

ゆ「えへへ、おばさんに二人の関係を詳しく話してきました^^」

て「うお!何すんだ優子!!」

ま「あわわ;;」

ゆ「え、こそこそ付き合うつもりだったの?よくないよ~そういうの♪」

て「ひでぇ・・・ひどすぎる・・・(涙」

ま「あたしはその方がいいけど・・・」

ゆ「だよねー!」

て「俺は今日から地獄の日々・・・(涙涙」

ゆ「いいじゃんいいじゃん♪麻衣と付き合ってるだけでも幸せと思え!(笑」

て「そ、それもそうだな!(笑」

ま「・・・(照」

ゆ「あぁーこれで安心して北海道行ける。」

て「そうか。」

ま「よかった!」

ゆ「うん!あたしは二人が一番大好きだからね^^」

ま「あたしも優子大好き!」

て「うんうん^^」


お別れの日は明後日というのに、今日になって
離れたくないというあたしのわがままな感情が込み上げてきた。
ケンカもしたけど、やっぱりこうやって仲直りできたのは、
ほんとに仲が良いからだよね?

今日はたくさん騒いで、たくさん話した。
明日も遊びたかったけど、優子は用意があるみたいで、
騒いだりするのは今日で・・・最後・・・

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風42

2006年08月13日 | 春風

先輩の部屋は結構シンプルだった。
サッカーの大会の時の写真とか、
ゲーム機とかファッション雑誌とか・・・。
全てが先輩の日常使っている物で、それが今あたしの周りを囲んでる。

部屋の真ん中にある机。先輩と向かい合わせで座った。
今、先輩と部屋で二人きりだし・・・ドキドキ・・・
早く優子来てー!(汗



て「優子と仲直りできたんだね。よかったね^^」

ま「はい。ほんとによかったです!」

て「うんうん。」


しばらく沈黙・・・


て「そうだ、音楽聴こう。」

ま「は、はい!」

て「俺、スピッツ結構好きだな。」

ま「あたしも好きです!」

て「そう?」


コンポから流れてくる曲は春の歌。
スピッツの曲では一番この曲が好きだなぁー。

そしてまた沈黙・・・
優子は一体何をしてるんだー!(汗

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風41

2006年08月12日 | 春風

て「ただいまー」

母「おかえりなさい。あ、優子ちゃんいらっしゃい^^」

ゆ「おじゃまします!」

て「今日は麻衣も来たから。」

ま「初めまして!お、おじゃまします・・・」

母「どうぞどうぞ^^」


ドキドキドキ・・・普通自己紹介とかするのかな?
だって彼氏のお母さん・・・!
えっとえっと・・・


て「さっさと部屋行こうぜー」

ゆ「おばさん、トイレ借ります!」

母「はいはい。じゃあ、ゆっくりしていってね、麻衣ちゃん^^」

ま「はいぃ!(汗」


二階の先輩の部屋へ行った。
おばさんに何も言えなかったよぉ;;



ま「先輩・・・おばさんに何か言った方がよかったんでしょうか・・・」

て「え!何も言うなよ!」

ま「な、何でですかっ」

て「絶対うるさいし・・・騒がれんの嫌。」

ま「あ・・・そうですか・・・」


顔真っ赤ですよ。
先輩も照れたりするんだね(笑
何かかわいい・・・

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風40

2006年08月12日 | 春風

ゆ「暑いねぇ・・・アイス買いに行こっか;」

ま「いいね!」


やっぱり昼間は暑い。
土手を登って静かな道を二人で歩いてた。



ゆ「あ、哲太。」

ま「え!」

て「お、麻衣と優子だ!」

ゆ「よっ^^」

ま「こんにちは・・・(照」

て「おう^^」

ゆ「部活の帰り?」

て「そうそう、二人は?」

ま「今からアイス買いにいくところです。」

て「いいね~ってか暑くないのか?;」

ゆ「暑いからアイス買いに行くんだよ。」

て「お、じゃあ俺の家来いよ。ジュースわけてやる^^」

ゆ「その言い方何?(怒」

て「わ、怖いっ」

ま「あはは~(苦笑」


予定変更で、哲太先輩の家に行くことになった。
哲太先輩の部屋ってどんなだろ・・・ドキドキ・・・ワクワク・・・

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

春風39

2006年08月11日 | 春風

ゆ「そうそう。麻衣、哲太と付き合う事になったんだってー?」


優子がにやけながらそう言った。


ま「そ、そうだよ・・・(照」

ゆ「あはは~、麻衣真っ赤。かわいいー(笑」

ま「優子も哲太先輩の事好きだったくせに!」

ゆ「あぁ、そうだね~^^・・・って何で知ってるの?」

ま「あ、何か立ち聞きしちゃった;;ごめん・・・」

ゆ「いいんだよ、好きな人の会話を聞きたがるのは当たり前の事^^」

ま「そ、そうかな~;;」

ゆ「あたしもそうだから(笑」

ま「えー、意外ー!(笑」

ゆ「わ、人聞き悪いなー(笑」


優子の笑顔、久しぶりだね・・・
いつまでも一緒にこうしていたいな・・・


ゆ「あたしも哲太の事好きで告白したけど、返事はわかってたんだ。」

ま「返事・・・?」

ゆ「振られるって事。」

ま「え、どうして?」

ゆ「哲太は麻衣の事、一年前から想ってたみたいだよ。それ知ってたから。」


一年前ってあたしが中一の時だ・・・
その頃はまだ、先輩の存在すら知らなかった・・・



ゆ「一目惚れだって。まぁ哲太のが上だったね(笑」

ま「う、うん・・・。」


「たぶん、森沢さんが俺の事知らない頃から好きだったかも。」
・・・そういう事だったのか;;

 

本・雑誌部門

コメント
この記事をはてなブックマークに追加