フレデリックフースラー うたうこと 訓練の原則 2018-02-25 22:49:13 | 日記 生理学の教えるところによると、筋肉の本源的運動は、ぴくっと動くことであるという。 (線維の全長が同時に収縮するのではなくて、線維の一部分の収縮が波のように移動する) そのことから、訓練にとって、次の結論が生じる。 a.)すべての筋肉を緊張させる練習は、初めは、ゆっくりではなく、すみやかに、そしてためらわずに、さっと遂行しなければならない。 b.)いろいろの声をだすときには、すみやかなだけではなく、突如として出さなくてはならない。 c.)きわめて律動的に行われなければならない。
フレデリックフースラー うたうこと 協応 2018-02-24 22:33:02 | 日記 協応の不足とは、個々の筋および個々の筋群のあいだの協力が不正確なことである。 協応とは、発声器官の各部が共同作業をすることであり、互いに調和を保っていることである。 もしその一部が生理学的に正しい働き方をしないとすると、全体の働きが不自由になる。
フレデリックフースラー うたうこと 筋緊張性 2018-02-23 22:24:56 | 日記 弱すぎる筋の張力。これは筋肉のしまりのなさのことである。 健康な弛緩した筋肉は決してしなびてはいない。 しなびた筋肉は、筋緊張の弱いこと(緊張減退症)に悩んでいる。 そのような状態にある発声器官は、不足している緊張力を補おうとして、痙攣的に強直する。
フレデリックフースラー うたうこと 神経支配 2018-02-22 22:17:10 | 日記 神経支配(神経刺激伝達)の悪さとは、筋肉の鈍感なことである。 神経支配とは、「神経の刺激のある器官への伝達」という意味である。 聴覚から発声器官とのあいだの道のりに神経支配がよく行き届いていなければならない。
フレデリックフースラー うたうこと 凝った筋肉としなびた筋肉 2018-02-04 22:02:18 | 日記 歌を学んでいる人の中には、ふたつのはっきりしたタイプがある。 『緊張過剰型』(凝り固まった)筋肉をもったタイプと『緊張不足型、無力型』(しなびた)筋肉をもったタイプである。 しなびた筋肉をもった人はしっかりと緊張させる訓練を必要とし、凝り固まった筋肉には、『弛緩法』いわゆるリップロールなどが効果的である。 緊張不足型の筋肉にリップロールをやっても何の効果もない。