うたうたう

2017年5月24日〜2018年3月27日
『ボイストレーニング』
2018年4月15日〜
『タトゥー除去』

フレデリックフースラー うたうこと 声区 レジスター

2017-06-30 21:26:56 | 日記



発声器官としての喉頭は様々な筋組織がひとつになっている、有機的総合体である。


一部分だけが独立して働くことや、交替して働くこともなく、もしそんなことになれば発声器官は分裂崩壊してしまいます。


発声器官は、そのすべての部分の総合的な働きによって、はじめて声楽用の楽器となるのです。


フレデリックフースラー うたうこと 声区 レジスター

2017-06-28 23:01:37 | 日記



声には生理学的ではない概念による音質による差があり、それらは声区(レジスター)と呼ばれている。
レジスターというのはオルガン製作者の用語からきたことばである。



現代において、様々な考え方や呼び方があり情報が錯綜しているので、もはや何が一般的かはわからないが、2声区、もしくは3声区という考え方が多いのではないでしょうか!?



2声区とは


『胸声区』と『仮声区』または『頭声区』


『地声』と『裏声』



3声区とは


『地声』または『チェストボイス』または『胸声区』と

『中声区』または『ミドルボイス』または『ミックスボイス』または『ブレンドボイス』と

『裏声』または『ヘッドボイス』または『頭声区』または『ファルセット』



声区と声区のあいだでは、声区の分裂が起きやすく、それらを融合していく必要があります!!
(喚声点をなくす、ブレイクポイントをなくす、パッサージョ)



その声区融合の大まかな流れとしては、
裏声強化 → 地声強化 → 融合 !!
となり、『ミドルボイス』『ミックスボイス』といった声を出す練習をする、という大きな間違いを犯さないためにも2声区すなわち、『地声』『裏声』という考え方が適切であると考えます!


しかし今後、仮声区や頭声区という言葉も使用しますので、混乱しないようにご注意下さい!








フレデリックフースラー うたうこと 声帯の振動

2017-06-27 22:07:06 | 日記



声帯の振動について



歌声を作り出す声帯は、自発的に振動しているのか、それとも呼気流により受動的に振動しているのかに関しては様々な説がありますが、声帯の自発振動説が有力ではないでしょうか!?



声帯が自発振動しているのであれば、声を出すためには、ほんのわずかな呼気で十分であり、そうすることで、喉頭は下からの圧力に対抗して喉を固くしめつけたりしなくてもよくなります。



声帯の自発振動の働きが減るといつも声帯に呼気を激しくぶつけることにより、その欠陥を補おうとし、力の入り過ぎた声になりかねない、ということが言えます。



フレデリックフースラー うたうこと 口蓋と口蓋垂

2017-06-25 21:26:05 | 日記



口蓋と口蓋垂(のどちんこ)について



話をするときの鼻腔は、軟口蓋と口蓋垂をパッサーバンの隆起(上咽頭後壁)にくっつけることにより閉ざされますが、歌うときは、意識しているいないに関わらず、鼻腔は開いています。


それだからこそ、ハミングの練習が重要視されるのです。


そのさいの、鼻腔が声を強化する働きがあるかないか、もしくは共鳴しているか等、ということはたいして問題にはならず、むしろ口蓋や口蓋垂の働きと関連している喉頭懸垂機構がどのような状態になっているかの方がはるかに重要となってくるのです。




フレデリックフースラー うたうこと 舌

2017-06-23 21:51:44 | 日記



舌について



まず結論から言いますと、発声に関して、舌は自然にふるまうものであり、舌をどうこうするということは全く必要がないのです!!(言語障害の場合を除く)



一般的に舌は口の中で平らにし、舌先を下の歯の前歯、もしくは歯茎あたりにくっつけると言われていますが、言葉を作るためにそのたびに舌を使って口腔の形を変えなければならないということを考えれば、常に舌の正しい位置という考え方は理屈に合わないのであります。



ただし、喉頭懸垂機構の中の神経支配の悪い喉頭筋群に対して、まったく役に立たないくせに協力しようとする場合、舌が異常にこわばったり、誤った舌の形(痙攣して立ち上がったり、奥へ引っ込んでしまったりする)になってしまいます。



それらを矯正するには内喉頭筋群、おそび喉頭懸垂機構の神経支配、以外に方法はなく、逆の舌を治すことによって発声器官を正しく働かすという(舌の位置による喉頭の働きを支配する)ということはありえないのです。