さるぼぼのススメ

さるぼぼ気まぐれ日記

インドの蛇使い

2017-08-22 15:20:55 | 日記

インドには、ヘビが笛の音に合わせてカゴから出てくるなんて見世物があります

どんな見世物にもタネも仕掛けもあるものです。

この芸にも。

なぜなら、ヘビには聴覚がない、つまり、耳が聞こえないんです。

ですから、ヘビが笛の音に合わせて曲芸をすることはそもそもあり得ないんです。

では、なぜインドではヘビが曲芸をするのでしょうか。

それは、蛇使いがヘビの攻撃本能をうまく刺激しているからなんです。

蛇使いは笛の音でヘビを操っているように見せながら、実は地面を足で叩いたり、カゴを動かしたりと、さまざまなことをしているんです。

ヘビは目の前の人間が攻撃してくるのではないかと思い、振動を与えることで、カゴからのっそりからだを起こしていき、蛇使いがからだを揺らせばヘビも揺れる。

それが、まるで笛の音に合わせて踊っているかのように見えるんです

多くの人がヘビを嫌っているので、ヘビの習性というものをあまり知りませんね。

その盲点をうまくついた曲芸だったわけです。

ヘビには、音を聞き分けることも、芸を覚えるということもできなかったということです。

間違ってもマネなどしないように、見たくなったらインドに行って、離れて見ましょうね

生類憐れみの令が…

2017-08-08 11:58:28 | 日記

江戸幕府第五代将軍の徳川綱吉は、学問に心酔して湯島聖堂を開き、朱子学を官学とした人物です。

しかし、この時代から、徳川幕府の威信は衰退の道をたどりはじめます…

その原因は、将軍たちの穏健な性格にもあったのですが、綱吉の時代に行われた悪質な貨幣鋳造が最大の原因ともいわれています。

幕政は、綱吉に代わって柳沢吉保という男が執っていましたが、幕府の信用を落とす貨幣の改鋳をはじめ、庶民からは冷たい目で見られるようになります。

綱吉は自分に男の子ができないのは、戌年生まれなのに犬を大事にしなかったからだと考えます。

そこで、江戸の野犬を保護し、動物愛護精神を迷信した綱吉ですが、驚くべき話が残されています。

綱吉が場外に出たとき、カラスが彼の頭に糞を落としました。

激怒した綱吉は、カラスを捕まえるよう命じると、捕獲されたカラスを流罪の刑に処したというのです。

生類憐れみの令を出した手前、カラスを殺すことができないからです。

特別仕様のかごに入れられ、島に護送されたカラスですが、島に着くと罪人同様かごから出されます。

そして、カラスは江戸の方へ飛び去っていったといいます

この話は、新島の名主・前田家の文書に明記されているということで、どうやら事実のようですね。