福祉関連の仕事をしているとケアマネージャと言われる人と話すことがある。そこではちょっと首をかしげたくなることがある。
モニタリングのこと、一辺倒な介護計画のこと、5年経験があればこの業界人ならだれでも受験できる。でマークシート方式で2時間ほどの試験で合格すればもうケアマネである。
できるならもう少し教育を受けたり、学校をでていろいろ勉強してほしい。最低大学位はと思うが…。虐待のこと、精神障害のこと、高齢者だけではなくいろいろ問題がある家庭が少なくない。でもケアマネは高齢者だけしか知らないし、それ以外は全く勉強もしていない。
区や市町村が勝手に試験をして試験代と登録代を手に入れるために教育もさせずにほぼその業界で5年いれさえすれば誰でも試験させている。それも2時間のマークシートに受かればケアマネである。
そして彼らだけが高齢者のケアプランを立てれる。
高齢者は介護が必要になった時にいやでもケアマネに頼らなければ介護度もつけられない。さらにサービスも選択できない仕組みになっている。医師や弁護士のように必死になって勉強もせずにその関連の業務を5年しただけ、2時間のマークシートで合格したケアマネが高齢者、介護業界で大手をふるっている。
家族の事情も、本人の意思もいろいろあり本当にしっかりした情報などが必要なのに制度をやっと覚えた程度で高齢者の介護計画をたてている。本当は嫌なら選びなおすことができるが、実際は難しい。
すごく差がありすぎて、おとなしくて反論できない人が数年身体が弱ってもずーっと同じ支援だったり、さらに悪くなっても年だから程度だったり、逆にたまたまいい人にあたってよくなったとか(結構まれ)、はたからみてもちょっとかわいそうなどという前時代的、個人に頼る支援体制、介護体制である。
政府は見て見ぬふりをしているが、やはりちゃんと考えていかないとダメではないだろうか。これには最低でも社会福祉士などのチェックがはいらないとおかしいのではないだろうか。
そろそろケアマネ見直し論が必要ではないかと思う。
かわいそうな高齢者が少なくない。全ての人がほとんど年を取っていく中、ケアマネのみが弱者の支援計画を立てて誰もそれを監査しないのはどうかと思う。
ほんと日本って介護に対する考え方が誰でもやれる、安く、あまり騒がずやってくれればいいという政府の考え方があり、それが一番問題である。