昨年の秋から、とあるプロジェクトに関わらせていただいていました。
いま、ニュースでもよく出てくる薬物依存症。
その、薬物依存症に関する書籍の出版のお手伝いを、本当に運命としかいえないようなきっかけですることになり、半年。
以前より知っていたとある女性から
「ボランティアだから、申し訳なくて頼めないから、だれか撮影協力してくれる人を紹介してほしい」とメールをいただき、紹介するにしてもまずはどんな内容なのかわからないと・・・ということで、出版する著者の方とお会いしたのが昨年夏。
お会いして初めて、薬物に関する本で、著者ご自身も薬物に依存していたことがあり現在はクリーン(薬物を絶っている)期間13年であることなどを伺いました。
書籍は、その半生を赤裸々につづったもので、薬物の恐ろしさ、どうやって回復に向かうか。。。という内容の出版なんですよ、ということがお会いして10分くらいでわかり、もうそのときには「自分の使命だ」と決めて、だれかを紹介するのではなく自分がやらなければいけないと、頭から足のつま先まで思っていました。
そして、その方の講演や更正施設で実際にリハビリを続けるみなさんのミーティングに参加したりと、約半年間。
「薬物依存症」ときいて、抵抗がなかったか?
はい。まったく、ありません。
怖い、とかよりもむしろ、伝えなければならない事実が多分そこにあるんだろう、という興味(関心?いい言葉がみつからない)しかなかったです。
写真の役割はコミュニケーションであり、伝えることだと改めて思ったのです。
世間が抱く依存症の人たちへのイメージはあるかもしれないけど、実際に自分の目で確かめないと、そのイメージがあたってるかどうかなんて、わからないじゃない。
撮影だけのお手伝いのつもりが、結局は実際にどのページでどんな写真を使うか、表紙はどうするか、販売ルートをどのようにするか・・・などまで関わらせていただきました。
文字で表現すべきことと、画像が伝えること。
初めて自分の中で掘り下げて考えました。
楽天イーグルスの初年度、あのパレードから久米島、日向キャンプ、オープン戦まで球団のオフィシャルとして撮影させていただいたときも貴重な経験で、そのときも「どこに頼んだらいいかわからない撮影」ということで、当時所属していた会社のボスと私に声をかけてもらったことを思い出します。
どこに頼んだらいいかわかんない撮影。
そういうジャンルって、あるんですねぇ^^;
先週、最終の原稿を全て受け取ってきました。
文字の校正ももう一回ちゃんとやろうということで、今、目をとおしています。
事実がかざりなく、克明に描かれていて、人間がもつ前に進む力を確信させてくれる内容です。
そして、もちろん、薬物の本当の恐ろしさも描かれています。
出版は、この3ヶ月の間に実現します。
もうちょっと具体的に決まってきたらまたお知らせしますね☆