Learning Tomato (旧「eラーニングかもしれないBlog」)

大学教育を中心に不定期に書いています。

vol213:Blackboard社の持つ44件のeラーニング特許剥奪か?

2007年02月15日 | 海外情報
Blackboard社が既に保有してる44件のeラーニング関連の特許について、米国特
許商標庁が再審査行うことになったそうです。(下記はITメディアの記事)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0701/27/news009.html
訴えをおこしたのは、オープンソースに無料の法的サービスを提供するSFLC(So
ftware Freedom Law Center)という団体。この訴えの背後には、オープンソー
スのeラーニングシステムを開発しているSakai Foundation, Moodle, ATutorの
要請があったとのことです。

その後、Blackboard社からは2月1日に「学校やオープンソースコミュニティーに
対しては知的財産権を行使しない」という誓約を公開しました。(下記はCNET J
apanの記事)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20342205,00.htm
SFLC側ではBB社の姿勢は好ましいものと一定の評価をしているようですが、そも
そも特許権を与えるべきだったのかどうか?

ということで、BB社のサイトを調べたところ、「ブラックボードの特許につい
て」というページがありました!。
http://www.blackboard.com/patent
それによると44どころか、なんと138もの特許を取得(申請も含む?)している
ようです(2006年8月末現在)。この記事をお読みのeラーニングのシステムベン
ダーさん。あなたの会社のLMSシステムもきっとどこかでBB社の特許を侵害して
いるかもしれませんよ。

~~~お詫び~~~
その後、読者の方からのご指摘で、私が間違った内容を書いていたことが判明しました。
お詫び申し上げます。

以下、ご指摘の内容

> 138というのは特許の管理番号のことで、件数ではありません。
> US PatentNo. 6,988,138を、'138 patentと称しています。

> また、CNETの44件の特許というのも誤訳で、請求項が44項ある1件の特許です。
> 中を読むと分かりますが、実質的には、主要な請求項は1つで、残りは1つの
> 請求項に対する従属的な請求項です。

ご指摘いただき誠にありがとうございました。
また、私の不注意な誤訳より、皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。

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