時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(220) 大隅新幹線

2009年11月10日 03時58分35秒 | 風景
以前垂水市長の選挙の際,候補者の公約に「新幹線を大隅半島まで延長させる」という文言を見たことがあった。たしかに,中央駅の新幹線は反対方向に延ばせそうな気もする。そのまま,建物の中を高架でよけながら,錦江湾を横断するという構想なのだろうか?台風や豪雨の多い鹿児島に不利な地下開発をするか,鹿児島中央に一切寄らないルートにしなければ構想すら立たないような気がする。

 こんな動きがあったことを思い出すきっかけになったのはこの風景を見たからだ。大隅を新幹線が駆け抜けていた。

(2009年9月22日撮影)

 信号の付け根を見ると「大隅1」とある。
 しかし,高架がやたら古い気もする。

 
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の記事を書いた際に別の角度からこの場所を撮った写真を掲載したので,こちらにも追加掲載。(11月20日加筆)

(2009年11月18日撮影)

 大隅1の案内の後ろを新幹線が走り抜けている。(追記ここまで)

 この大隅。大隅半島には存在しない。

(2009年9月22日撮影)

 大阪市東淀川区にある地名だ。新大阪駅よりも東京寄りにあるため,改修はされているかもしれないが,日本最初の新幹線設備の一部になるだろう。大阪市にあっても設備の所有者は西日本ではなく,東海だ。パソコンで「おおすみ」と入力し,変換すると「大隈」が先に出てくる。そのせいか,学術論文のタイトルにですら「大隈半島」という記述も見られる。しかし,ここのものは「大隅」だ。地名の由来は分からない。大隅という言葉自体,もともとは端っこにあるという意味でつけられたと聞いたことがある。この大隅も大阪市の北東の市境の辺りにあるのだが,同じような意味だろうか?
 そういえば,大阪市でこの大隅の字を目にする場所が他にもあった。

(2008年9月5日撮影)

 通天閣の展望台から西側を見たときに「大隅アパート」という建物が目に付いた。保証人の要らない借り方や低家賃などで知られているようだ。

 「大隅」という文字との意外な再会だった。

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