時戻素

昔の跡,やがてなくなる予定のもの,変化していくもの,自身の旅の跡など・・・

(287) 自転車の価格低下

2010年03月06日 23時13分33秒 | 現在の中の過去
 駅前や繁華街などで放置自転車が多い場所によく見られる看板。

(2010年2月3日撮影)

 所定の場所以外に自転車を止めると撤去するという内容のものだ。
 撤去された自転車は一定期間内に所定の手続きをとると返還を求めることができるので,その方法についても書かれている。
 このような対策はなされているが,放置自転車もそれなりの量があるし,保管所を見ると撤去された自転車が多く残されている。
 「放置する人が周りの迷惑を考えていない。」のが原因ではあるが,各自の意識改革を行えばいいという問題ではなさそうだ。
 原因も色々あって全てをおさえることは簡単ではないとは思うが,原因の一つにあるのが自転車の低価格化ではないかと思う。新車でも1万以下,中古なら5000円程度で販売されているのも見かける。
 一方,放置自転車の変換にかかる費用は自治体により差はあるだろうが,二千数百円程度のものをよく見かける。そこそこ乗って,近いうちにメンテナンスが必要になるような自転車をわざわざ不便な場所に多い保管所まで行って,2000円近く出して返してもらうよりは新しい自転車を買った方が経済的にはよさそうだ。
 修理代も自分で作業ができるならそこまでかからないだろうが,自転車や二頼めば,それなりに金がかかる。パンクでタイヤのチューブが摺れていれば4000円近くになることもある。ブレーキやチェーンも壊れる時だってある。長く乗れば,修理代の方が自転車の本体か買うを超えることだってある。
 また,自転車を処分する場合,粗大ごみになるので,自治体によっては処分手数料が必要になる。金を出して捨てるぐらいなら,どっか放置しておけば勝手に処分してくれるだろうという発想が生まれるかもしれない。
 自転車の低価格化か,維持費用の高さなどが放置自転車の問題に影響を与えているように思う。

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