ある施設で生活する小5の子が、こんな文を書きました。
=========================
誕生日
今日は、私の誕生日です。
パパとママと分かれてここにきました。
でも今日、初めてここに来てよかったと思いました。
誕生日会でみんなが私に絵をプレゼントしてくれました。
Aちゃんはリラックマの消しゴムをくれました。
Hちゃん、Aちゃん、Yちゃん、Yくん、Oさんが、「アナと雪の女王」を歌ってくれました。
泣きそうになったよ。
==========================
自分の誕生日、離れた家族のことを思ったことでしょう。 でも、誕生会で一緒に生活する友だちからの祝福を受け、家族との思い出にも勝る喜びを感じたのでしょうか。 この文章には、今の自分にとってここは最善の場所という気づきと同時に、ここで前向きに生活して行こうという本人の決意が込められているように思えます。
子どもは、成長し養育者の保護の下から旅立って行きます。 その形態や時期は多種多様であって良いと思います。 重要なのはその子が、「自分は大切にされた」という体験をどれだけ持って旅だって行くかだと思います。 その点で考えると、子どもにとって「施設養育は、家庭養育に劣る」と絶対視することはできないと思うのです。
ようやく消えたかと思ったら、また雪に覆われてしまったさんあいの中庭。でも子どもたちはうれしいことこの上ない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます