砂丘日記

鳥取砂丘の自然情報を、お知らせします。

砂丘はアートだ!(三稜石(さんりょうせき)編)

2009年01月20日 | Weblog
 見れば見るほど美しい『三稜石』です。はかり知れない年月をかけ、飛砂によって削られてできました。実は、これは栗谷遺跡から出土したもので、今から約3,500年前の縄文後期のものです。

 それが、砂丘から数km離れたところにある栗谷遺跡から出土したということに、何やら興味がわきます。ひょっとすると、散歩が大好きな縄文人が、砂丘で見つけたきれいな石を持って帰り、大切に飾っていたのかも知れません。
 いや、ひょっとすると、本来砂丘にはない石なので、わざわざ砂丘で作ったのかもしれません。どうも、ずいぶん昔から私と同じような砂丘フリークがいたようです。

 ※ 旧福部村教育委員会所蔵品をお借りして、砂丘で写真を撮りました。

砂丘はアートだ!(雪編)

2009年01月11日 | Weblog
 また雪が降ってしまいました。行かなければいけません。

 そして、今回はアートにチャレンジ。

 まずは、手をつないだ12人の人紋。てなことに付き合ってくれる酔狂なやつはいるわけないのでありまして、1人で12回がんばりました。これだけやれば、もう立派なアートです。題して「12人の人紋チェーン」。

 馬の背頂上に、誰が作ったか雪だるまひとつ。砂がこびりついた痛ましさが、苦労を物語っています。題して「孤高の雪だるま」。

 そして、ふくよかな白き柔肌の向こうには……。題して「女体」。(日が翳ってしまい、双丘の谷間の深さをお見せできないのは残念です)

 今年は、あなたも砂丘でアートにチャレンジしてみませんか? でも、落書きはしないで下さい。

 だが、アートと落書きの境界線は???

砂丘はアートだ!(漂着物編)

2009年01月05日 | Weblog
 北西風が弱まり、波が穏やかになりました。海岸に出かけなければいけません。

 今までに出会ったもの。

 大きいものでは、コマッコウクジラ・マンボウ・アカウミガメ・イルカ。中でも、コマッコウクジラはまだ生きていたため、ちょっとした騒動となりました。

 小さいものの場合、大量にあるということが条件になりますが、タコブネ・ハリセンボン・ルリガイ・アサリ・エチゼンクラゲの破片などなど。

 生き物以外、いわゆるゴミと呼ばれるものは数知れず、これまた国際色豊かで極彩色、韓国・中国・台湾・ロシアなどなど。

 と、やけに丸が目につきます。そんなわけで愛犬と合作の『漂着物アート』です。「これがアート?」と疑問をお持ちの方へ、製作者が「これはアートだ!」と、言ってしまえばなにはともあれアートなんです。

 というわけで、題して『漂着物と影とそして尻を向けた犬』。


 冬の砂丘は、あなたもピカソ!

雪の一本道

2009年01月01日 | Weblog
 明けまして、おめでとうございます。

 で、早々に雪です。

 雪のやみ間に太陽が顔をのぞかせると、なにはともあれスコップを放り投げて砂丘に飛び出します。柔らかな曲線が雪をかぶってやさしさを増し、影がその曲線をさらにふくよかに演出します。きらめく粉雪に包まれると、まさに天上界。

 と、雪原に、追後スリバチから西に向かって一本道が延びています。人間の足跡ではなさそうです。はたして、タヌキかキツネか野良犬か? いったいお前は、何を求めてこの雪の中をさまよったのか?

 と、後ろを振り返れば、自分の足跡が同じように…。

 などと愚にもつかないことを考えながら歩いていると、吹きだまりにへそまで埋まり悪戦苦闘。遭難の危機を乗り越え帰り着くころには、完全武装の体は汗ばみ、ついにはその汗が凍りつき「ヘーックション!」。