濃いピンクのシクラメンを頂きました。使い古したラケットを差し上げた方から「お礼です」と。恐縮です。ともかく大切に育てようと、御勉強です。開花期は原産地の地中海地方の「涼しい雨季」で、日本の「冬」に当たるそうです。明治時代に持ち込まれ、別名は「カガリビバナ」。NHKの朝ドラにも登場したあの柳原白蓮らと並ぶ大正3美人の一人で、歌人の九条武子がシクラメンを見て「篝火(かがりび)みたいね」と言ったと聞いた植物学者の牧野富太郎が名前を付けたとありました。この説明は、ちょっと、まどろっこしかったですね。
ところで、シクラメンが何故、うつむいて咲き、花びらを反り返らせるかご存知ですか。答えは、「開花期の雨季に雨に当たって大切な花粉を流さないための工夫」。雨季と乾季がある地中海に生まれた花の特性だと、ありました。
頂いたシクラメンは濃いピンク。花びらの先端の色は淡く、細かなひだが入っている「フリンジタイプ」。調べてみると、冬の植物だけど水を好み、しかし水をやり過ぎてもいけない。日当たりの良い窓辺に置いて、レースのカーテン越しに1日2-3時間は日に当てると良いのだとか。15度から5度くらいが適温のようで、鉢には「シクラメンのごきげん温度計」が付いていて、「寒すぎ」「適温」「暑すぎ」と一目で分かるようになっていました。
ソフトテニスが大好きな貴女、安比奈のコートにはシクラメンのように美しい仲間が大勢、待っていますよ。
(64蛍)