科学的・教育的指導をよそおう荒らし

まず、以下の投稿をごらんください。これは帰り道の取材拒否へのコメントとしてつけられたものです。
弟子入りしたわけでもないのに、師匠ぶって無知な人を教え導こうとする傲慢さにあふれています。

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＞ワタリさんへ
　あの場所で、インタビューを敢行されたとは・・・。
kenさん、Shiroｈさんと同じく、ワタリさんの実行力と勇気には脱帽であります。
　僕の組合の書記長によると鎌田　慧さんは、あらかじめ人間関係を築いてからインタビューに入ったとか・・。
　ワタリさんの場合、偽装請負と戦っている労働組合からインタビューに応じてくれる労働者を紹介してもらう、という方法が考えられるかもしれません。

＞shirohさんへ
　始めまして、shirohさん。
　おおむね、shirohさんのおっしゃるとおりかと、僕は考えています。ただ、次のような事実もあります。以下、私の「自動車絶望工場」での体験から、お応えさせていただきます。
　
　仕事が終わった後、寮のどこかの部屋では、仲の良い者どうしが集まり、発泡酒を片手にグチ大会！が開催されておりました。印象に残っているセリフとしては「こんなに自動車つくって、どーすんの？」「もう、逃げよっかな？」そして極めつけは、
　　「ここ以外の世界って、ホントにあるの？」
　というもの・・。つまり、若い彼らは日々、疑問を感じており、不満のエネルギーをため込んでいるわけです。そして「悲惨な職場」であるということもわかっています。
　しかし、かなしいかな。彼らは不満やエネルギーがあっても、それをぶつけるメディアや労働組合の存在を知りません。

　参与観察(工場や劇団などにおいて、メンバーの成員たちと活動や労働を共にし、言説や労働環境などのデータを採集してゆくフィールドワークの一種。）
という方法だとこのようなデータ（愚痴・不満など）をとることもできます。

＞kenさんへ
　お返事をいただき、光栄の至りであります。『寮費無料！』『格安の寮あり！』の現場では、ボクは働いたことがありません。
ただ,『入社祝い金、10万円支給!』のような「優遇措置」をこうじているトコロは、きまって、人が集まらないところが多いそうです。（例　自動車工場、キツすぎる工場、ド田舎にある工場etc)
地元通勤者の方が、経済的にも精神的にも楽であることはおっしゃるとおりです。

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まず事実誤認から。フィールドワークの説明がこれまた下手。また、わたしがやっている報告そのものがフィールドワークであるにもかかわらず、それをまるでやっていないかのような印象操作がなされている。
もちろん、調査を行うにあたって、人間関係も作っている。それは苦痛に満ちたものであったが。にもかかわらず、人間関係のゼロの人間が取材をしているかのようにこれまたイメージ操作が行われた。
これは、大学院での学位を持たないものへの侮蔑である。学歴資格のあるものが調査をすればフィールドワーク・人間関係、そうでなければフィールドワークをしておらず、人間関係を持っていないという差別的な話にすぎない。
これは、大学の外におけるアカデミック・ハラスメントである。ならば、削除するほかない。
なお、フィールドワークについては↓のウィキペデイアの定義・説明を参照。

フィールドワーク

>ワタリさんの場合、偽装請負と戦っている労働組合からインタビューに応じてく
<れる労働者を紹介してもらう、という方法が考えられるかもしれません。

なぜこんなことを書くのか理解に苦しむ。
わたしは、京阪神圏の労働組合のいくつかのイベントまたは事務所を見学または取材に訪れた。
そこで会ったのは、表面とは裏腹に、若者に経済政策の責任を不当に負わせる説教であり、女性への差別的な態度・雰囲気だった。それにわたしはたいへん傷つけられた。取材を通じたセクシュアル・ハラスメントとか、世代ハラスメント、略してジェネレーション・ハラスメントがなされたと報告しても間違いない。
また、そうした労働組合は、おおむね学校化されている。ある若者を中心とする労働組合のアクテイヴィストは、大学までを義務教育にするとオフ会の席で言い放った。これは、かつてＪオーリガーらが警告した、すべての成人が学校世界に囲い込まれるある種の逆ユートピアへの政策である。そのようなものを、もう一生学校に行かなくてもいいと考えている自分がのめるはずはない。
なお、組合はイデオロギー注入が盛んである。ベルリンの壁も旧ソ連もなくなって久しい今日、これは時間軸が故障している。

社会主義・共産主義批判については、↓の宮地健一さんのサイトを参照。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/kenichi.htm

そのようなインドクトリネーションが当たり前のように行われる労働組合から人を紹介してもらえば、おのずと調査は偏ったものになるはずだ。
それをわたしは望まない。
人間関係にも多種多様なものがある。公私混同的に、用事がないにもかかわらず、時に終電を越えてただいっしょにいる。誰かといっしょにいることが勉強だと錯覚したり、一人で判断・行動できないことが連帯だと錯覚をおこしたりする環境は、健全とは思えない。
そうした労働組合のイベントや総会などに参加または取材して、わたしは労働組合には入らないでおこうと決意するにいたった。そのわたしに労働組合と関係を持てというのは、いいわばセカンド・セクハラのようなものである。よって、そういったカキコは削除したほうがいいと判断した。

<付記１>教育的いやがらせ

それにしても、善意の指導をよそおういやがらせというものは恐ろしい。もっともらしくて一見そうとは見えないので。
この場合、リアル世界で管理人とこの期間工Ａは直接の顔見知りである。
それで、期間工Ａは４年制の大学を出ており、近々大学院に進学予定だということだ。
相手は、わたしの不登校暦も、昔フリースクール利用暦があることも承知のうえだ。
それで、正規の学校・大学・大学院を通じなければフィールドワークはできないとにおわせたと推測できる。
また、「不登校児は社交性がない」「人間関係ができていない」といった偏見によって、こうした侮蔑的な言葉を投げかけたのだろう。
しかし、わたしの取材だって、相手との何らかの接触・関係があってこと成立することは、見る目のある読者にはわかるはずだ。
それに、学校に籍をおかないで築いた人間関係はすべて人間関係ではないのだろうか？　フリースクールでであったスタッフや同世代の友人とは人間関係を結んでいないとでもいうのだろうか？　
そうした偏見を背景に、大卒のアカデミック志向の男性が、中卒の女性に対して尊大に保護者ぶっている。それも、不登校や脱原発の運動などを通じて科学と教育に疑問を抱き、強いて分類すれば文人として自己形成をはたした女性に対して、アカデミズムの知識を不適当に説明した。それがこの元期間工Ａのカキコなのだ。
だからこそ、非常に不快に感じ、削除したものである。
アカデミック・ハラスメントとともに、エジケーショナル・ハラスメント（教育的嫌がらせ）という語も使用して、こうしたいやがらせーーかつて本田　由紀さんも苦しめられ、ブログの閉鎖にいたったーーに抵抗していきたい。

本田さんのブログ閉鎖にいたったいきさつについては
http://d.hatena.ne.jp/suuuuhi/20060901を参照。

わたしは「劣等生でもいい」」と開き直れる立場なので、こうした“指導”
に断りを入れやすい。けれど、本田さんのようなお立場だと、「科学者ではなく文人だから」とあしらうこともできず、苦難されたことだろう。

<付記２>ブロガーの自律性

ブロガーとしてわたしは、特定の企業や政治団体に頼まれてサイトを編集しているわけではない。かといって、労働組合べったりでもない。
もしもある組合が不正をしていたら、指摘・批判することもあるだろう。
それが自律性というものだ。
しかし、元期間工Ａは、労働組合に取材のための人を紹介してもらえという。
かりにそこに取材対象が限定された場合、わたしは労働組合にとって都合のよい人、労働組合よりの意見や情報を重点的に伝えることになる。
そうすると、ブロガーとしての信頼性・独立性が弱まる。
こうした、人の信頼を壊すカキコはどしどしこちらの削除の部屋に移して、どこがどうおかしいか説明してゆきたい。

<付記３>　（2006/10/9　付記）

>彼らは不満やエネルギーがあっても、それをぶつけるメディアや労働組合の存在
>を知りません。

現実にこういうことは考えにくい。
啓蒙するもの＝すべてを知る、啓蒙されるもの＝まったく何も知らない　という毛に主義的な教育図式がここにかいま見える。
しかし実際には、啓蒙するものが知らないこともあれば、啓蒙される側のほうがよく知っていることもある。だからこそ、対話と互いの学びあいが必要なのだ。そうしたかつてＰ・フレイレが提唱した「解放の教育」が今日のフリーターらにも必要だ。
それで、この期間工Ａがやっていることは、このサイトの方針へのまったくのふみにじりである。タブラ・ラサとしての若者に、正しい組合やメディアを、コメント欄を使って教えてやる。そうした相手をおとしめたうえで向上させ救済するという発想を彼はひきずっている。
こうした進歩主義的な図式が、いかに多くの労働者の声を封殺してきたか。ポリフォニーをおしつぶしてきたか。発展途上国に何百年の宿命論敵屈辱を強いてきたか。それについて彼はまったく反省していない。
それはまったくこのサイトの主旨に反するものだと、ブログでコメントやトラックバック欄を開けている形式から察してもよさそうなものだ。
しかし元期間工Ａはそれをしなかった。そして、今や「生きている化石」となった左翼独特の、モノフォニックな、人の声をきかない、一方的で強引な唯一の解答を人に押しつけるカキコをしてくれた。
これは、二重・三重の荒らしである。
よって、これはやはり、削除が妥当と判断できた。