ドラマはとっくに終わってしまったのに、またまた、時期遅れの書き込みです。
今、放送している「カーネーション」もおもしろくて、毎日見ていますが、前作の「おひさま」は、私が青春時代を送った信州が舞台になっていて、番組の最後に流れる写真など、なつかしくてずーっと見ていました。ドラマに出てくる、主人公を中心とした、家族、友人たち、夫婦、お姑さんや、お舅さん、近所の人、皆、とっても思いやりがあって、相手を気遣う優しい人たちで、とてもあったかいドラマでした。でも、いっぱい相談にのって、いっぱいいろいろな家族の話を聞いてきて、現実にはほとんどありえな~~いと、内心つっこみも入れていましたが、でも、ある意味、相手をいたわり、尊重していく理想の姿だから、ほっとできるドラマだったんでしょうね。
番組の最終週で、ヒロインの陽子のお父さんが、危篤状態から回復した後、陽子と茂樹を呼びよせ、「お前たちのことが、自分の子供としてだけでなく、人として好きだ。尊敬している。」と伝えます。さらに、陽子が「百白花」にもどると、ひきとって一緒に暮らしている杏子が、お金を稼ぐため、松本で似顔絵書きをして、警察に補導され、隣人だったおばさんが身元引受人になってくれてもどってきます。事情をきく陽子に、杏子はめんどうみてもらっている心苦しさを伝えると、陽子は「あなたが好きだから一緒に暮らす」と言います。
日本人はしゃいだから、好きだよ、愛しているよと、なかなか身近な家族に率直に言えないですね。でも、つらい思いをしている子どもに、親とほとんど口も聞いてくれなかったり、親を責め立てる子どもに、あなたのことが好きだよ、大切に思っていると伝えていくこと、大切だと思います。きっと、それは子どもに伝わります。
次の「おひさま」の話では、陽子の子ども日向子が、誤って手に火傷を負います。陽子は日向子の手を見て、自分を責め、自分も日向子と同じように火傷しようとします。そのとき、夫の和成がそれを止めて、陽子を叱って言います。「自分も、日向子と同じ年頃のとき、母さんが落とした包丁で怪我をした。傷は少し残ってるけれど、でも、怪我した痛みよりも、母さんが僕の足を悲しそうに見るのがつらかった、子どもは親には笑っていて欲しいんだよ、悲しそうな顔で見てほしくないいんだよ」と言います。
不登校で家にこもっている子、苦しんでいる子を見ていると、親も落ち込んで、つらそうな顔で子どもを見てしまいます。でも、子どもにとって、つらそうな親の顔を見ると、もっとつらくなって自分を責めてしまいます。できるだけ、大丈夫、お母さんもいつでもあなたの味方よと、親の笑顔を見せられたらいいですね。
by スピカ
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