ステゴビルの名前を聞いたのは、今年の春でした。
花の咲くのは秋と言うので、夏が過ぎるのを待ちました。
この花は絶滅の危機にある希少な植物です。
その花が地元に、それも勤務地のすぐ傍に自生してるのです。
まぁ~、それってちょっと凄いことかも!?(苦笑)
埼玉県内では私の住んでいる市と、秩父市だけにしか生息してないそうです。
絶滅の危機から救うため、昭和6年に埼玉県の天然記念物に指定されました。
どんな花が咲くのかしらと待ちきれずに、9月に入りまだ早いよね。。。
友達と話しながらもう少し待って、10日過ぎ頃に一度見に行ってみました。
ウ~ン・・・やっぱりまだ花らしきものは、見当たりませんでした。
春、茎が延び葉が出ますが、秋の開花のため夏の間に刈り込むと聞いてます。
それが草ぼうぼうで、刈った様子がない!(-"-)
え~っ、大丈夫なの?花が咲くのかね。。。
その時は友達と心配しながら帰ってきました。
その後様子を見に行ったときに、草が刈り取られていました。
花の咲く時期なのに、今頃刈り取られてて良いのかしらね。。。
本当はこの日、前に来たときツルボが咲いてたので、写しに来たのでした。
ツルボは一緒に刈り取られてしまってました。(涙)
9月下旬のこと、友達からステゴビルが咲いてるよ~!♪
と、報告をもらいました。
その日のうちに行ってみました。
本当だ~!♪待ちに待ったステゴビルを、とうとう見ることが出来ました。
これがそうなんだ~!♪
小さな小さな花でした。
とってもひ弱そう・・・茎が細く20cmくらいしかありません。
もともと30cmほどしか伸びないらしいです。
茎の上で5~6本に枝分かれし、先端に白色の小さな花を咲かせます。
秩父の方ではピンク色(淡紫色)の花もあるそうです。
ステゴビルはニラやノビル・ラッキョウの仲間(蒜)ですが、食用にもならないと
いうので、捨子と名付けられたそうです。
そんな云われで付いた名だなんて、可愛いお花なのに可哀相にね。
希少な植物だったのですね。
こんな小さな植物なら
他の野草の陰にかくれて育ちが悪いようなきがします。
だから絶滅していったのでしょうか。
自生地を保護して、守ってほしいですね。
花を見た時に、ニラの花に似ていると思ったら
仲間だったのですね。
でも捨子という名前は可愛そうな気がします。
ママコノシリヌグイとか。。。
どうして野草には、こんな可哀相な名前が付けられるのかしらね。(*_*;
ステゴビルが咲いてる所は、周りを柵で囲って保護してました。
人の足で踏みつけられたら、芽が出てこなくなるのか。。。
そのくらい弱そうな野草でした。