信州・佐久で、ものづくり

信州・佐久在住の「ものづくり」の裏方である生産技術一筋二十数年。一芸より多芸を求められる人間から見た「ものづくり」論。

その発言、表向きは会社のため・・・実は自分のため!

2017年06月10日 20時54分22秒 | 面白・便利グッズ

会社に限らず「仕事とは課題解決」であるはずです。

その課題とは新製品上市であったり、売上アップ、品質向上やコストダウンであったりします。これらを目的として組織は活動しています。

安穏と組織で毎月決まったお給料をもらえるようになると組織内の人は都合の良い勘違いをし始めるようで、「会社のため」という理由を付けて本来の目的を実行しない方法を見つけてしまいました。

昨今、残業などの時間外労働が社会問題となっていますが、忙しいフリして、ただ会社に居るだけ、という人も相当数存在しています。こういう人達の存在が自殺や病気に追い込まれる真面目な人達の救済の足かせとなっている現状に怒りを覚えますね。会社に残っていれば「会社のため」と主張できる勘違いのひとつです。

続いて、組織全体的に労働時間が増えているのに何故成果が出ない?という疑問が経営層にも湧いてきます。ここで都合の良い勘違いはレベルアップをします。

課題解決に難癖を付ける人っているでしょう。そんな方法じゃ金がかかるとか、客先や販売や製造担当者に迷惑をかける、とか言う人!書類の書式や発表態度に難癖を付ける人もいますね。これも「会社のため」を前面に押し出して自分の正当性を主張しています。

えっ!それって当たり前のことを言っているんじゃないの?教育的指導じゃないの?と思う方は、かなり組織に毒されています。

今の「ものづくり」現場は新製品ラッシュであり、生産設備はすぐに陳腐化してしまう世界。課題解決の方法決定と組織の意思決定は待ったなしの状況なのに、「会社のため」という仮面をかぶった「自分が可愛い」人達のために仕事が止まっていることに気付かない経営者が何と多いことか!さらに真面目な人達の残業時間や休日出勤も増やしてブラック化が進行していくことにもなります。

確かに会議などに出てくる提案にはコストや社内への迷惑などの配慮に欠ける提案は多いと思いますが、それを交通整理する中間管理職や経営者の英断こそ求められているのに「(提案は)完璧ではない」と経営判断を先延ばししているようではダメですね。また経営者は難癖を付けた人に「代案はあるのか?」と聞いて欲しいですね。もし代案がないならば「代案無く批判をするな!」というのが会議の鉄則でしょう。

筆者も上司には「医療機器のリコールを起こす!」とか難癖を良く付けて戴きました。そうそう、さすがに机の前に座っているだけだと経営者に対してマズイと思ったのでしょう。「手伝う」とか言いながら人が立ったままで作業している横に椅子を持って来て座り、あれこれ言うだけで却って邪魔をしに来る・・・上司、でしたね。

歯医者さん向け用品はAmazonでも買えますね。筆者の上司を強気にさせた医療機器関係の岩盤規制改革もこれから!?


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