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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

龍部分を仕上げる~9月

2014年09月27日 23時57分00秒 | Weblog

2014年9月

龍の顔の下から前方は、迫り上がる波にしました
こちらも波頭は崩れ落ちる様相です




龍の頭の上の部分は、雲にしました~雲って正直に彫れば、ただの固まりですので、渦巻き模様としました。
(写真は、彫りやすい様に上下逆にして彫っています)




龍の左腕の背景は、遠くの空として残していたのですが、どうみてもすんなり行かないので、切り取ることにしました



同様に、富士山の背景も切り取ることにしました



さて、設計変更は次々に起こるモノで
2本の角の生える位置がおかしい事に気づきました

左の角を、右の角の位置とすれば正しく、新たに左の角を生やそうにも、既に材をくり抜いて空間になっていました

仕方なく、別の材から角を彫り出し、それを寄せ木造り的に突っ込むことにしました




枝分かれした角を彫り出しました



グラインダーの薄刃でバリを取り、丸みを付けていきます



もう一つ、右手がポッキリと折れて仕舞いました
実は手のひら側の材が腐って、薄かったのです
腕と手先を繋げる心棒を通して、接着剤で繋ぐことにしました




腐れや穴がある場合の接着剤には工夫があります
木工ボンドに、サンダーベルトの細かい木粉を練り込んだモノが強いと経験的に知っていましたので、これで腐れた部分に肉を付けました



溢れた木工ボンドには、木粉を降りかけます



これは、龍の腹です。蛇腹模様をノミで入れていきます



実はこの龍は妊娠している『孕龍(はらみりゅう)』です
お腹の子に障らないように、優しくノミを入れます




さて、憂鬱な鱗に取りかかりました
鱗は規則正しさが綺麗かどうかの分かれ道です
でも、尻尾側は1枚の鱗も小さく、頭に向かうに従って、だんだん大きくなります
胴体の面積も違ってくるし、くねった胴体では、鱗の形も違って見える~
そうすると、1枚1枚の重なりの法則性が合わなくなるのです



まあ、側線を意識して、その側線には必ず鱗の中心が来るように意識していけば、なんとかなります
鉛筆の下書きの上を、U字の彫刻刀で模様を入れます


 

U字の彫刻刀で型を付けるだけでも大変な時間がかかるのに、それが終わると今度は1枚1枚の扇型の鱗を、扇の根元が低くなるように凹の窪みを彫ります
そうすると、鱗の重なりの立体感がでます


 

細長い作品なので、3分割撮影です
この3枚の写真を頭の中でつなげて見てください。

①龍の尻尾は一度、向こうに曲がり、しなっています。背景には大波が迫り上がり、波頭は怒濤の崩壊です



②龍の腹部ですが、お腹が大きいように、雌の龍はご懐妊~出産間近です
産卵でなく、胎生出産としました




③雌の龍は『孕み龍』で、出産間近なので、観音様に『宝珠』をおねだりするというストーリーです



これは、遠写での全体図です



さて、次回は、磨いて塗装して完成です
次の最終回ブログで紹介します


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