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還暦おやじの洋楽日記

Sometimes in Winter / Blood, Sweat & Tears

ブラッド・スウェット&ティアーズ(BS&T)の最高傑作とされる2枚目のアルバム「Blood, Sweat & Tears 」に収録されていた曲。1969年発表。
作者・ボーカルともバンドのギタリストであるスティーヴ・カッツ。この人はBS&Tの創始者であるアル・クーパーとブルース・プロジェクトでのバンド仲間であるのだが、アル・クーパーの後年の述懐によれば、彼をBS&Tから追い出したときの首謀者のひとりだったらしい。ジェントルな風貌と歌声からはちょっと想像できないけどね。

Sometimes in Winter
I gaze into the streets
And walk through snow and city sleet
Behind your room

Sometimes in Winter
Forgotten memories
Remember you behind the trees
With leaves that cried

By the window once I waited for you
Laughing slightly you would run
Trees alone would shield us in the meadow
Makin' love in the evening sun

Now you're gone girl
And the lamp posts call your name
I can hear, them
In the spring of frozen rain
Now you're gone girl
And the time's slowed down till dawn
It's a cold room and the walls ask
Where you've gone

Sometimes In Winter
I love you when the good times
Seem like mem'ries int he spring
That never came

Sometimes In Winter
I wish the empty streets
Would fill with laughter from the tears
That ease my pain

この稿を書くにあたって歌詞を改めて見たら、これは完全に失恋の歌だったんだね。
僕が初めてこの歌を聴いたのはまだ中学生の頃で、歌詞を見てもチンプンカンプン。
でも曲調は都会的で哀愁漂うメロディの中に、何か早春の明るさのようなを感じたので、長い間誤解していた。
その頃、前後して「ジョンとメリー」という映画を観た。主演はダスティン・ホフマンとミア・ファローで、ニューヨークを舞台に若い恋人達の日常を描くような話だったと思う。映画自体は起伏に乏しくて退屈だった記憶しかないけれど、その中で二人が雪のニューヨークの公園で雪遊びをして戯れるシーンがあって、それがこの歌と妙にくっついてしまい、この歌を聴くたびに、そのシーンが頭をよぎるのだ。それは邪気のない明るく肯定的な情景で、だからこの歌もそのイメージで捉えていたのだが。

でも、まあこの歌は本質的に明るいよ。冬の都会の情景を描いた歌として実に名曲だと思います。

(かみ)
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