ストレート アクターズ クラブ

大阪で活動している演劇ワークショップ『ストレート アクターズ クラブ』のブログです。

メリハリ その2

2010-11-18 | 日記
こんばんは(^-^)

前々回の記事に書いた『メリハリ』。(・・と言いつつ、結構期間が空いてしまいましたけど(^-^;)
今日はもうひとつのパターンで考えてみたいと思います。今回は会話の中で自分の台詞にメリハリをつけるだけでなく、自分の台詞の中にもメリハリをつけていきましょう!とゆうお話です。


さっそく例題。

「ごめん、遅くなちゃって!待った?本当にごめんね・・・その、寝過ごしちゃってさ。目覚ましがね、昨日寝る前にちゃんと時間を合わせておいたんだけど、なぜか鳴らなくてさ・・・あ、いやいや、そんなのただの言い訳だよね、ごめん、俺が悪いんだ。うん、俺が悪い。いつも遅刻してばっかりだもんな。ほんと自分でも嫌になるよ、まったく。だけどさ・・・目覚ましがさ。あれだよね、最近の目覚ましって音が上品って言うか、その・・ほら、ピピピって優しい電子音なんだよね。あれじゃちょっと起きれないよな。ほら、俺って眠りが深いからさ、あ、勿論一番大きな音に設定してるんだよ、でもさ、一番大きな音でも、ピピピ・・・って、これぐらいの大きさなんだよ。もっとこうベルを叩くみたいにさ、ジリリリリリ!ってぐらい鳴ってくれたらね、そしたら俺だって飛び起きると思うんだけどさ、こう、ジリリリリ!ってね、これぐらい大きかったら、誰だって起きれるよね?ジリリリリ!って、はははは・・・あ、ごめん煩かった?」



と、とりあえずこの辺で切りましょうか(^-^)

如何でしょう?長い!と思いましたか?そうですね、もし台本を貰って自分の役にこれぐらいの量の台詞があったら、「うわ~、長台詞だ!」と思うかも知れませんね。でも、これぐらいの量だと、実際に演じてしまうと、あっと言う間だと思いますよ。
観客の立場になって考えると、台詞の『量』が長いか?短いか?ではなく、台詞を言っている『時間』が長いか?短いか?なのだと思います。観客が時間が長いと感じるとすれば・・・それは観客を退屈させているとゆうことですね。

観客を退屈をさせない為にも、演技者には緩急・高低・明暗・メリハリを自在に操れるスキルが必要です。では皆さん、メリハリ、テンポやリズムの変化を意識しながら上記の台詞に挑戦してみて下さい。よろしいでしょうか?よ~い・・スタート!


ちなみに、淡々とした演技でも充分に観客を魅了することだって出来ます。演技はそれだけ奥深く、役者さんそれぞれに個性がありますから、アプローチは様々であって然るべきですからね。
ここでは基礎トレーニングの為のエクササイズとして、『メリハリ』を意識することをおすすめしております(^-^)