そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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スクラップ・ヘブン

2006年12月03日 | ラブロマンス/青春

2005年 日本 117分
■2006.11.28 wowow
■監督 李相日
■出演                              
  オダギリジョー(葛井テツ)  
  加瀬亮(粕谷シンゴ)  
  栗山千明(藤村サキ)  
  柄本明(藪田刑事)  
  光石研(嶋田係長)  
  森下能幸(佐藤看護士)


《story》

「世界を一瞬で消す方法がわかりました」

シンゴは、正義の味方を夢見て警察官になった。しかし、毎日デスクワークばかりでうんざりしていた。ある日、バスに乗っていてバスジャックに合う。乗り合わせていたのはテツとサングラスをかけた女。シンゴは何もできなかった。
再会したテツとシンゴ。シンゴは今までの鬱憤をぶちまげる。テツは「想像力がたんないんだよ。クソどもに想像力をつけてやろう」と、二人で復讐請負ゲームを始める。汚れた公衆トイレを請負の場として、次々とやってくる客の請負をした。医療ミスを隠そうとする医師に、子どもを虐待する母に・・・。だんだんエスカレートしていった復讐請負は、警察署の拳銃を奪うという行動へと発展していった。一方、サングラスの女は薬剤師で、彼女もまた鬱憤をはらすべく秘密の実験をしていた。

何かよくわからない映画だったなあ。「想像力」って何なんだ。真面目すぎたらだめだってことなのかなあ。何がいいたいのかよくわからなかった。世の中おかしい人ばかり。悪いことするのは、けっこう当たり前であって、不思議なことじゃない。まじめに生きようとしている人こそ、いざというときは何もできない。思いは強くても力がない、行動力がない。でも、心をそんなにしばってないテツのような生き方には、行動力があり、魅力がある。悪いことをするのって、繊細な心じゃできない。あまり人の痛みなんて感じない心か、追いつめられて破壊されてしまった心じゃないと、人を傷つけることはできない。

「スクラップ・ヘブン」・・切り取った天国・・・どんな意味なんだろう。二人が始めた復讐請負は初めは痛快だった。けっこう的を得ていて、頼んだ人の満足も自分たちの満足も大いにあった。でも、度を超したとき、歯車が外れた。一瞬の快感なのかもしれない。その一瞬で終われないものなんだと思う。パチンコで大当たりが出てやめればいいのに、もっと大当たりがでるかもしれないと続けてしまう。出るかもしれないけど、行き着くところはスタート地点からかなり落ちたところ。登っているようで、いつしか喜びがやけに変わって落ちていくんだ。ちっぽけな人間のはかなさを感じてしまうなあ。

公式サイト「スクラップ・ヘブン」


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