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■2008年 日本 121分
■2008.8.4 シネツイン2
■監督 タナダユキ
■出演
蒼井優(佐藤鈴子) 森山未來(中島亮平)
ピエール瀧(藤井春夫) 竹財輝之助(ユウキ)
齋藤隆成 (佐藤拓也) 笹野高史(白石)
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「百万円貯まったら、この家を出て行きます。」
佐藤鈴子21才、フリーター。友達からルームメイトにならないかと誘われ、家を出ることを決意する。しかし、借りたマンションに来たのは友達の彼氏。さらに、その友達が彼氏と別れ、その男とのルームメイト生活が始まろうとしていた。窓の外の道で泣いている子猫を連れてきた鈴子。バイトから帰ってくると、その子猫が捨てられていた。起こった鈴子は、その男の荷物をすべて処分してしまい、訴えられ、留置場に入れられる。自宅に戻った鈴子は異様な家族の視線に耐えられず、100万円貯めて家を出るという。100万円貯めた鈴子は、家を出て海辺に家を借り、海の家でバイトを始める。100万円貯まったらまた移動する。次は山の農家の家。そこで桃娘になってくれと言われ断り飛び出す。次はホームセンターの店員。同僚のバイト大学生の亮平に好きだと言われ付き合う。しかし、いつかお金をせびるようになった亮平を不審に思い出す。その街も飛び出すことを決意した鈴子を追いかける亮平。
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じんわりにじみ出てくる優しさと強さがいいね。人を馬鹿にする強さとはちがう。嫉妬や陰湿な歪んだ復讐じみた行動とはちがい、淡々としていながら優しく、しかも自分の信念をしっかり持っている。蒼井優だからそんなさわやかさを感じるのかもしれないな。弟にひどいことを言われながらも、根に持つどころか、いじめに合う弟の手をにぎる優しさに憧れる。言葉や表情や仕草につぶれない、ほんの少しの強さがほしい。彼女はほんの少しどころか一人で旅する大きな力を持っている。
海辺の彼の誘いにならなかったのは立派。魂胆あり。山の村の面々は自分たちのことだけしか考えていない。一生懸命に働いているのに。亮平の気持ちはわかるけど、あれじゃあ疑われて当然。考えが甘い。あの陸橋で出会うことができるだろうか。どちらでも鈴子は強く生きていけるけど、誤解したままじゃあ悲しいよ。
散歩していて猿の集団に出会った。団地の裏手の山道だけど、こんなことは初めてだ。郊外とはいえすぐそばには大きな都市。たぬきやきつねならともかく猿の集団だった。何年も歩いてきた道だったが、木の上に登った猿は枝を揺らして威嚇してきた。その道を通ることができなくて引き返すことに。また明日行ってみよう。
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