■2005年 日本 91分
■2006.8.6 wowow
■監督 三木聡
■出演 上野樹里(片倉スズメ) 蒼井優(扇谷クジャク) 岩松了(クギタニシズオ) ふせえり(クギタニエツコ) 要潤(加東先輩) 松重豊(ラーメン屋のオヤジ) 温水洋一(パーマ屋のおじさん) 松岡俊介(韮山)
《story》
夫が単身赴任中のスズメは、平凡な日々を送っていた。夫からの電話は、「亀にエサをやった?」というもので、言いつけをきちんと守って、エサをやっていた。友人のクジャクは、スズメとちがい破天荒な生き方をしていた。スズメのあこがれでもあった。ある日、階段を登っていて、崩れてきたりんごをよけようとして、階段の柱に、小さな広告を目にする。「スパイ募集」だった。スズメは思い切って応募する。そして、約束の日時に約束の場所に行ってみた。決して目立ってはいけないこと、平凡に生活することを条件に採用された。それからの日々は、スズメにとってわくわくする楽しいものに変わっていった。
◎最後に何かあっと驚くオチがあるのかと思って見てたけど、スパイたちは地下にもぐって消えてしまった。スズメの生活は今まで通り平凡だけど、ちょっと前向きになってひと味ちがってきたかな・・・という感じもある。平凡、と言いながらも、けっこう平凡じゃない。存在感がないって言ってたけれど、十分ある。ありすぎてわざと無視しているのかもしれないな。
「亀は意外と速く泳ぐ」・・・どいう意味だろうか。泳ぐのは遅いと思っている亀だけど、実は速い。ということは、平凡の中に、実は平凡じゃないことがいっぱい隠されているんだよ、ってことなのかな。じっと見ていてもつまらなくのろい亀も、いつの間にかこんなに泳いでいるよ、実は懸命に生きているよ、ということかな。どちらにしろ、一生懸命にスパイをやっている仲間達がとってもかわいく素敵に見えてきました。