そよかぜから-映画

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私の頭の中の消しゴム

2005年12月31日 | ラブロマンス/青春

2004 年 韓国 119分
■原題「A Moment to Remember」
2005.10.22 TOHOシネマズ緑井 with r/t
■監督 イ・ジェハン
■出演 チョン・ウソン(チョルス)  ソン・イェジン(スジン)  ペク・チョンハク(ヨンミン)  イ・ソンジン(アンナ・チョン)

《story》

「彼女がすべての記憶をなくしていきます。
 名前も、歳も、そして愛していた僕さえも。」

「私の頭の中には、消しゴムがあるんだって。もう優しくしないでいいよ。どうせ全部忘れちゃうから。」
「俺が全部覚えておくよ。俺が君の記憶、君の心になるから。」


最初の出会いはコンビニだった。そして二度目の出会いは、彼が工場の無愛想な現場監督、彼女は社長の令嬢。次第に二人は近づき、お互いを意識し始める。そして、結婚。しかし、彼女の病魔は、少しずつ彼女の頭の中の記憶を消してゆくのだった。家中にメモを張って、彼女を必死で愛そうとするチョルス。彼の努力も空しく、確実に病気は進行していった。


◎盗作だとか、うわさもある映画だ。冬のソナタもいろいろ言われた。いいとは思わないが、映画の中身はよかった。全体を通して、スムーズにストーリーが流れていく。コンビニでコカコーラの缶が交差する場面がカギとなる。「忘れる」ということがこれほどにも怖く悲しいことか、忘れたことがわからない自分には感じることはない。忘れたことを意識しているときと、忘れていく人を目の前で見ること、それが何よりつらい。 女性だから、受け入れられるのかもしれない。頭の中の消しゴムという表現が素直に聞こえ、苛立ちや怒りではなく、悲しみとなって伝わってくる。 家の中にたくさん張られたメモや写真。忘れてほしくない、思い出して、というメッセージが伝わってくる。そして、心の中に1つ部屋を作ればいい、そうすれば家が広くなってもっと多くの人を招くことができる。受け入れる部屋を作るということはそれだけ心が広く深く温かくなること。そしてそれが愛なんだと思った。

オフィシャルサイト「私の頭の中の消しゴム」


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