■2005年 日本 108分
■2006.4.8 TOHOシネマズ緑井 with t
■監督 河野圭太
■出演 大沢たかお(矢島孝次) 松雪泰子(大河原律子) 深澤嵐(大河原太一) 小林涼子(矢島美鈴) 、田波涼子(山口先生) 阿部サダヲ(派出所の警官) 吉田日出子(森に住む謎の老婆) 藤村俊二(上原教授)
《story》
「ヘレンが教えてくれた。
どんな命もせいいっぱい輝いていることを。」
「ぼくは一生忘れない。
あの春、ぼくはかけがえのない友だちに出会ったことを」
太一は母と二人暮らし。北海道に引っ越すことになるが、母はカメラマンで撮りたいものがあれば太一を置いてすぐにでも飛び出してしまう。北海道への引っ越しの日もそうだった。
太一はある日道ばたで子ぎつねに出会った。その子ぎつねは母きつねからはぐれ、帰れないでいた。太一は派出所のおまわりさんに、その子ぎつねを届けた。すると、森の中の動物診療所に連れて行かれたのだった。そこで、その子狐は目が見えず耳も聞こえない、泣くこともできないと言われた。太一は、その子狐に「ヘレン」と名前をつけ、世話をするのだったが・・・。
◎素直に感動できると思った。単純でわかりやすくて、人々の愛がいっぱいつまった映画が一番好きだ。
北海道で野生のキタキツネヲ2回見た。一度目は大雪山のふもとのホテルで。夜中に部屋の前でごそごそしていた。2どめは積丹半島の駐車場で、ふらふらしていた。ここのキタキツネは人に慣れているみたいだった。やせていた。映画の中でも親子のキタキツネが出てきたが、母親はやせていた。こんなものなんだろうか。
映画の子ぎつねは、本当に目が見えないのか、とついつい考えてしまう。そう見えるように撮影しているんだと思うけどね。
この映画の中で言われていることは理想なんだろうね。どんな命も・・・と言っても、現実では殺してしまった方が幸せだと考えてしまうだろう。こんな少年がいたからこそ、ヘレンは幸せに最後まで生きることができた。人間とのつながりの輝きなんだろう。自然の中では死をまつだけ。普通の人間と出会ったなら、そのまま放って置かれるか、早く死なせてやろうとするかだろう。自分もそうだと思う。この少年の命に対する思いが感動を作ったんだと思う。
オフィシャルサイト「子ぎつねヘレン」