■2005年 アメリカ 141分
■原題「Batman Begins」
■2006.8.9 wowow
■監督 クリストファー・ノーラン
■出演 クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン) 渡辺謙(ラーズ・アル・グール) マイケル・ケイン(アルフレッド) リーアム・ニーソン(ヘンリー・デュガード)モーガン・フリーマン(ルシウス・フォックス) ゲーリー・オールドマン(ゴードン警部補) ケイティ・ホームズ(レイチェル) キリアン・マーフィ(ジョナサン・クレイン)
《story》
大都会のゴッサムで大富豪、ウェイン家で生まれたブルースは、幼い頃、井戸に落ちてコウモリの恐怖がトラウマとなる。その影響で、家族で観劇していたとき恐怖に襲われ劇場を出る。そのとき、強盗に襲われ両親が殺されてしまう。後悔と悪への憎悪と恐怖へのトラウマと、心に闇を抱えながら世界を放ろうする。そんなとき、デュガードという謎の男と出会う。彼は世界を救う組織にブルースを入れようと、ヒマラヤで修行させる。技を身に付けていくブルースだったが、容赦ない正義への考えを受け入れることができず、組織から抜け出す。ゴッサムにもどってきたブルースは、汚職と犯罪で荒廃した街を目にする。そしてバットマンとなって正義のために闘うことを決意する。
◎スーパーマンやスパイダーマンとはちがう重みがある。彼らには特殊な力がある。でも、バットマンは自分を鍛え、そして武器や道具を駆使するだけだ。生身の人間だ。そこに重みがある。さらに、自分の両親を殺されたという原点がある。もっと言えば、バットマンになるまでの苦労や努力の跡がはっきりしている。そこにただのヒーローではない、重厚な姿がある。
なぜ「コウモリ」なのか、なぜ黒の暗いイメージなのか、それもはっきりしてきた。かっこいいヒーローではなく、悪に恐怖を知らしめるためのものだった。今までのバットマンのイメージよりも、親近感を感じさせてくれた。心の葛藤を越えてこそ、優しさや思いやりのある正義の道を歩けるのだと思った。
公式サイト「バットマン ビギンズ」