そよかぜから-映画

見てきた映画の記録です
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ありがとう、わたしのジゴ

2007年02月01日 | 人間/社会派ドラマ

2004年 アメリカ 92分
■原題「The Wool Cap」
■2007.1.27 wowow
■監督 スティーヴン・シャクター
■出演
   ウィリアム・H・メイシー(ジゴ)
   ケーク・パルマー(ルー)
   シェリス・ブーズ(アーリーン)
   ネッド・ビーディ(ジゴの父)
   マルシア・ベネット(ジゴの母)
   エドワード・ヤンキー(バーナード)

《story》
聾唖者のジゴは、下町のアパートの管理人となって生計を立てていた。ある日、1階に入居したアイリーンの部屋にギャング風の男たちが押し掛け、ジゴはアイリーンの子どもをかくまう。その子ルーは、今までもこんなことは何度もあり、すぐに母親が迎えに来てくれるという。しかし、何日たっても迎えにこない。仕方なく、ジゴとルーは二人で母親の行方を探す。ジゴがやっとみつけたアイリーンは麻薬中毒となっていて体が弱っていた。その後、アイリーンの死を知るのだった。ジゴは、ルーを学校に通わせていたが、児童福祉局の職員が、孤児となったルーを施設に入れた。ジゴは何とか自分が引受人になろうと奮闘するのだが・・・。

心が通ったとき人は変われる
「変われる」というより、優しい面がたくさん出てくるのだと思う。人はなかなか変われない。ジゴは元々優しい心がいっぱいあった。でも、何かの原因で優しくするべく周りが見えなくなっていたのだと思う。そして、事故が原因で妹たちをなくし、自分も声をなくした。後悔と自分を責める気持ちは強いが、下を向くばかりで、前を向いて歩こうとしなかった。そんな自分の心の中にずかずかと入り込んできたのがルーだった。初めから向き合っていたわけではない。お互いに突き合う出会いがあったからこそ、本気で向き合うことができるようになったのだと思う。人の心には、善も悪もある。どんな出来事に関わるかで、表れる心が決まるのだと思う。

 職場体験だって
今の中学校は、職場体験という学習活動を行っている。長所短所あるだろうと思う。来られる会社側からしてみれば、中学生は厄介者かもしれない。中学生からしてみえば、まだまだ先のことだけど、将来を考える上で参考になるかもしれない。うちの子は、おもちゃや、ペットショップ、○○商事と体験してきた。最後の会社は、段ボールを組み立て、ビニールを敷く仕事だったとか。
私が中学生のときはなかった。本格的なアルバイトは、大学生になってからだ。家庭教師週1時間で月1万円、皿洗い時給400円、山崎パンでは1日6000円くらいだったかな。地質調査もやったなあ。これが一番しんどかった。地中に杭を打ち込む作業で、何回おもりを落として地中に入っていくか調べた。皿洗いは、厨房のひどさを実感した。腐った肉で牛丼を作らされた。これも体験かな。

 恐怖症
小さい頃の体験が今を作る。大きな声で怒鳴る声、怒りの声、けんか、暴力。映画やドラマであるのもいやだけど、目の前で現実に起こったら恐怖に包まれる。すみっこで小さくなって震えてしまう。小さい頃に聞かされた怒鳴り声は、今も恐怖を呼び覚ます。だから、自分も怒らないように努める。いつも冷静でいられるように心がける。短気になって、怒った自分が、後で嫌になる。自分のそんな姿に恐怖を感じる。人も自分も、「怒鳴り声」恐怖症だ。怒らないでほしい。怒らないでほしい。
先月、狭い道路で対向車と向き合ってしまった。その車は端に車を寄せたが、すれ違うだけの通れる幅はなかった。後ろには別の車が来てバックできない。この狭いところを通れと怒鳴る。窓を閉めていたから声は聞こえなかったが、手振り身振りで怒鳴ってることはわかる。冷静に対処しようと努めた。後ろの車が少しバックしてくれた。そこでバックして車がすれ違える幅のところで、何とか乗り切れた。すれちがうときも何か言っていたが、無視した。小心者の感じる恐怖と、実は私自身も短気でどうなるかわからない怖さがあった。冷静に対処できる技を身につけることが大切だと実感した。怒りに怒りで答えてはならない。怒りをかわす術が必要だ。
 『図書室の海』 恩田陸 【BOOK】
図書室で「志田啓一」の読んだ本を探す夏。その本には、ほとんど「浅井光」なる人物の名があった。この図書室は船の甲板に似ている。本棚や柱がマストのように見えるから。それがどうしたんだと言いたくなった。謎解きとこの図書室の様子と何が関係あるのだろうか。サヨコ伝説なるものも登場し、夏は先輩の啓一から鍵が渡されたそうだ。何の鍵なのだろうか。図書室の窓の外が海に見えることと何か関係があるのだろうか。本屋で「今、夜みたい新潮文庫第4位」とあったが、よくわからん。後書きを見たら『六番目の小夜子』の番外編とあった。ということは、それを読まなければ謎は解けないということなのか。いつか読んでみるかも。


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